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福祉用具選定士アンケート 「専門性が評価された」65%

福祉用具選定士アンケート 「専門性が評価された」65%

 21年改定において、福祉用具専門相談員の病院・施設での退院・退所カンファレンス出席を、居宅介護支援事業所の退院・退所加算や施設サービスの退所前連携加算の要件にする方向で検討されている点について、シルバー産業新聞は11月~12月に、福祉用具選定士に郵送によるアンケートを実施した。31人から回答を得た。多くの回答が、この21年改定を福祉用具専門相談員の専門性が評価されたとして受け止めた。

 「専門性が評価されて喜ばしい」とする回答が、31件中の20人(65%)を占めた。次に、「対価として介護報酬上の評価がほしい」という回答が6件(19%)、「手間が増えるので好ましくない」が2件(6%)あった(グラフ)。

 ケアマネジャーからのカンファ参加要請に応える事業所内の工夫を記述式で聞いた。営業担当者の出席を第一に、日程調整が無理な場合には、グループウェアやグーグルカレンダーなどを利用するなどして、事業所スタッフ相互にスケジュール把握を行って、だれかが参加するという回答が多かった。「カンファレンスに参加すると、その後の用具選定や訪問調整が円滑にいく」という意見もある。

 医療職など多職種に的確に情報提供するために、福祉用具専門相談員としてどのようなスキルアップを図っているか、という質問の回答をみると、「退院・退所前の家屋調査等も一緒に参加し、専門的な意見を聞きながら、福祉用具専門相談員の意見も提案している」、「よくカンファレンスが行われる病院のリハ室に置いてある車いすや歩行器機種の把握をすることで、福祉用具を選定する際に大いに役立つ」、「介護保険で利用できる用具や改修は限りがあるので、介護用品以外の商品にもアンテナを拡げる」。また、「病院によって福祉用具の傾向がある為、どういうものが、PT・OTに好まれているか把握する」という意見もあった。

(シルバー産業新聞2021年1月10日号)

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