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福祉用具ケアマネ全国大会in千葉 助川未枝保大会実行委員長2015年9月16日08時00分

ケアマネが『しんか』し、一丸となるための大会」

 「日本介護支援専門員協会全国大会in千葉」が10月2・3日の2日間、千葉市の東京ベイ幕張ホールで開催される。同大会は「私たちのしんかを考え共に育ち・共に生きる~地域を育み多職種と結び合う」をテーマに掲げる。日本介護支援専門員協会の常任理事で同大会の実行委員長を務める助川未枝保氏に大会にかける想いを聞いた。

ケアマネが目指す3つの「しんか」

0904suke.JPG ――大会テーマにある「しんか」という言葉にはどのような意味が込められているのでしょうか。

 助川 「しんか」には▽ケアマネジメント力を更に「進化」させる▽ケアマネジメントの質を「深化」させる▽ケアマネジャーの「真価」を発揮して価値ある利用者支援を行う――という3通りの意味が込められている。ケアマネとしてのこれまでの活動を振り返って、役割や必要性を改めて問い直すとともに、今後どのように進むべきなのかを考える大会だ。

 介護保険制度が始まって15年が経ち、これまでになかったさまざまな役割がケアマネに求められている。しっかりと受け止め、担うべき役割は果たしていかなければならない。制度とともに介護保険の要であるケアマネの役割も進化していく必要がある。

 ケアマネジメントを深めるという点で、特に重要なのがモニタリングだ。アセスメントをしてプランを作るだけでは、ケアマネジメントの質向上には繋がらない。支援によって利用者の生活がどう変化したかを、しっかり評価することで、初めてPDCAサイクルが回り、自身のケアマネジメントを振り返り深めることができる。

 ――大会のみどころは。

 助川 認知症支援をテーマに置いた大会初日のシンポジウムでは、シンポジストに認知症の当事者を招く。シンポジウム前にも15分ほど思いを語って頂く予定だ。ケアマネの中にも「認知症の人はなにもわからなくなっている」という思い込みを持っている人がいるが、実際は決してそうではない。認知症の人の想いに耳を傾ければ、きっと支援のあり方も変わってくるだろう。

 そのほか認知症診療医師、歯科医師や栄養士、薬剤師の先生方にもシンポジストに加わっていただく。栄養状態の悪化など、現場では課題が山積している。多様な専門職の意見を聴き、在宅生活を支えるため、多職種連携のヒントを掴んでほしい。

 シンポジウム以外にも淑徳大学の結城康博教授や千葉大学予防医学センターの藤田伸輔教授らによる講演、テーマ別の研究事例発表など充実したプログラムになっている。

利用者のため、今こそ集結する時

 ――軽度者の福祉用具貸与などの見直しを盛り込んだ方針が閣議決定され、すでに次期改定に向けた布石が打たれています。

 助川 福祉用具貸与については個人的な見解だが、私は今年5月に要介護5の母を看取った。トイレのレンタル手すりを返す際、要支援2の父から「持っていかないで」とお願いされた。母の介護で手一杯で目が届かなかったが、父は手すりを使うことで自立した生活を維持していたのだとはじめて分かった。要支援のうちから必要な福祉用具は数多くある。また、状態に合わせて用具を取り換えられるのがレンタルのメリットであり、現行の給付のしくみを変えるべきではない。

 こうしたことも含め、ケアマネジャーにとって次期改定に向け、今は重要な時期だ。この大会でケアマネジメントの真の価値は何なのか、我々自身が役割、必要性を改めて問い直し、一丸となって声を挙げていく必要がある。東日本大震災が起こったとき、被災地のケアマネは懸命に動いて利用者の安否確認やサポートに当たった。地域の利用者を一番理解している支援者がケアマネジャーだ。我々が地域で活動している意義をもう一度思い出し、なにより利用者のために団体として結束を固めなければならない。


 

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