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ケア用品「SAFETYオレンジ」 導入事例紹介 フランスベッド(2)2012年3月31日07時11分

safety_1203.jpg大きな期待を寄せて「SAFETYオレンジ」導入

 不安を抱える中、同施設へ自動ブレーキ付車いす「SAFETYオレンジ」の臨床評価協力の依頼があった。SAFETYオレンジは、自動ブレーキを搭載した車いすで、フランスベッドが昨年立ち上げた新ブランド「リハテック」シリーズの一つ。

 車いすからの立ち上がり時、利用者がブレーキをかけ忘れても自動で車輪を固定してブレーキをかける。最大の特長は、その後に座りなおしてもブレーキは解除されず継続してかかっている点。不意に走りだすことなく、安全に車いすに戻ることができる。再び動かすには、利用者や介助者が手動でのブレーキ解除を必要とする。製品の説明を受けた同施設の三木一生園長は「施設が抱える不安を解消してくれるのでは」と大きな期待を寄せて、すぐに協力要請を引き受けたという。

 車いすの自動ブレーキ装置のシステムは、国立障害者リハビリテーションセンター研究所において20年ほど開発を続けてきたもの。一昨年度、福祉医療機構の助成を受けてフランスベッド、東京大学大学院工学系研究科、国際医療福祉大学小田原保健医療学部作業療法学科と共同の臨床評価のためだ。

 現在、ショートステイ利用者で「SAFETYオレンジ」を使用しているAさん(女性、85歳)は要介護3、スクリーニングテストでは認知症の傾向を持っているとの結果だった。長い距離は歩くことができず、車いすを利用しているが頻繁にブレーキのかけ忘れがあったという。普段デイサービスを利用しているせいか、夕方頃からは「家に帰りたい」と落ち着きを失い、車いすから立ち上がる回数も増えてくる。職員は目を離せなくなるが、夕食の準備など慌ただしい時間帯で、なかなかAさんの対応だけに時間を割けられないという実態があった。

 

かけ忘れの危険性を再確認

 昨年12月からSAFETYオレンジに乗り替えたAさん。普段通りに車いすを利用するが、臨床評価のため記録装置が搭載されており、立ち上がり回数やブレーキのかけ忘れ回数が自動で記録される。記録によるとAさんは多い日で1日20回立ち上がり、そのうち8回はブレーキをかけ忘れている。生活相談員の山野考治さんは「かけ忘れを発見した職員がかけることもあるので、実際の回数はもっと多いのではないか」と話す。12月の6日間でブレーキをかけ忘れた22回全てで自動ブレーキが作動していることがわかった。また職員の目が届きにくい早朝や深夜にも車いすを利用した記録も残っており、かけ忘れの実態を再確認した。

(1)にもどる(3)につづく

<シルバー産業新聞 2012年3月10日号>

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