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ケア用品「SAFETYオレンジ」 導入事例紹介 フランスベッド(1)2012年3月27日15時07分

多発するブレーキかけ忘れ事故を防ぐ 

 車いす利用者のブレーキかけ忘れによる事故が多く、事故防止への対処は介護現場共通の課題になっている。一昨年、フランスベッド(東京都新宿区、池田茂社長)と東京大学が全国の介護施設、在宅、医療施設を対象に行ったアンケート調査によると、車いすにおけるブレーキかけ忘れの有無を問う質問には全体の75%が「ある」と回答。介護福祉施設に限れば、実に96%が「ある」と答えている。さらにブレーキのかけ忘れによる転倒は7割が、介護施設では84%が経験していた。

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 こうした実態を受けフランスベッドは、昨年11月より自動ブレーキ付車いす「SAFETYオレンジ」の販売を開始。国立障害者リハビリテーション研究所らとの共同開発により試行錯誤を重ねた結果、座面から立ち上がると自動ブレーキが作動し、座りなおしてもブレーキはかかったまま保持する、これまでにない独自機能を開発した。 施設、病院の入所者などを対象にした臨床評価を行っている全国15病院・施設の一つ、香川県丸亀市の特別養護老人ホーム「はる・うらら」での導入事例を取材した。

 讃岐富士とも呼ばれ、讃岐弊社中央にそびえる飯野山を臨む抜群の立地の「珠光園はる・うらら」は「はる」と「うらら」の2つの地域密着型特養が併設しており、住み慣れた地域で入所者はアットホームな雰囲気の中、生活している。 

対策困難なブレーキかけ忘れ

 同施設でも多くの介護施設と同様、ブレーキのかけ忘れによる事故への危機意識を抱えていた。入所者の平均要介護度は比較的低く、要介護2や3のある程度自由に動ける人が多い。以前には、車いす利用者が一人でトイレに向かい用を足した後、ブレーキをかけ忘れた車いすに戻ろうとして転倒したこともあった。

 幸い大きな事故には至らなかったが、骨折などがきっかけで寝たきりになってしまう例も少なくない。利用者に注意を促しても、つい忘れてしまうことが多く、特に認知症の兆候がみられる高齢者にはブレーキをかけることが難しい。しかし職員の注意によって、かけ忘れを全て防止するのにも限界がある。配置の少ない夜間帯はなおさらだ。

(2)につづく

<シルバー産業新聞 2012年3月10日号>

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