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ケア用品特定福祉用具売れ筋ランキング②浴槽用手すり2016年8月 1日07時00分

 利用者の自立支援とQOL向上のための浴槽用手すり選び

  施設や病院では、在宅復帰を目指し、日常生活動作を獲得するためのリハビリテーションの取り組みに注力する流れが強まっている。これまでにも増して「どういった支援があれば在宅復帰が可能か」といった視点から、リハビリの専門職が自宅訪問し、住環境の見直しまで検討することも多い。その際重視されるのは、「食事」「排泄」を第一に、次いで「入浴」の自立。特定福祉用具「浴槽用手すり」のうち、大手販売卸3社(ウェルファン、ケアマックスコーポレーション、豊通オールライフ)の売れ筋ランキングを基に、入浴の自立を実現する浴槽用手すりの特長と、選ばれる理由を見てみる。

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商品特性を知り最適な製品選び

 浴槽用手すりは、浴槽の跨ぎに不安を覚えるようになった高齢者の安心安全な入浴のため、浴槽の壁を挟み込むように固定する特定福祉用具。住宅改修の手すり取り付けのような工事を必要としないことや、同居家族のいる家庭では、取り外しもできることから汎用性も高い。

 ただ一方で、浴槽用手すりは、住宅改修による手すりの取り付けに比べ、固定強度が劣ることから、寄りかかって使用する人には十分な検討が必要とされてきた。そうした中、両方の折衷様式として「バスサポーター(2万9,000円・税抜)」「ユニットバスサポーター(2万9,500円・税抜)」(パナソニックエイジフリー、☎06・6908・8141)のように床面に接地する支柱を設けた製品もあり、使用対象者を広げている。

同居家族の入浴スペースに干渉しにくい製品も

 売れ筋は、シンプルな構造で取り付けやすく、使用者の体格に合わせて高さ調整のできる機種。代表的製品としては「高さ調節付浴槽手すりU S T シリーズ(1万8,500円・税抜~)」(アロン化成、☎0120・86・7735)があり、大手販売卸3社のランキングでも売れ筋の中心を占めている。適切な締め付け状態で使用できるように、ハンドルを回すと、適切なトルク位置でカチカチと空転する機構付き。また、同居家族のいる家庭での使用を想定すれば、浴槽や洗い場スペースへの出っ張りが大きいと使い勝手が悪くなるため「浴そう手すりワイドW45-130(2万2,680円・税込)」(リッチェル、☎076・478・2957)や「テイコブコンパクト浴槽手すり(2万円・税抜)」(幸和製作所、☎072・238・0459)は、握り手の洗い場への干渉を減らした形状を採用するなど、日常的な使い勝手にも配慮されている。

 「浴そう手すりワイド」は、手すり部の水平面が長いので、どの方向からも、両手でしっかり握って使用できる。

 手すりの固定部の出っ張りも小さいので、そのまま風呂フタをかぶせて使用することもできる。

 「NEWバスアーム・ステンレスFAS(1万2,500円・税抜)」(イーストアイ、☎03・3897・9393)は、手すり機能とともに、視認性の高さが特長。湯気による見通しの悪い浴室内でも見通しの利きやすいオレンジ色を基調にすることで、安心安全な使用環境を実現している。

 通りつけもシンプルで、工具なしでハンドルを回転させるだけで、浴槽を挟み込んで固定する。

入浴の自立で社会的コストの削減にも

 入浴の自立は、入浴介助の付いた通所介護や訪問入浴、訪問介護(身体介護)などの代替サービスも選択肢となるが、本人のやる気を喚起し、自立支援、QOL向上に繋げるため、積極的に特定福祉用具販売の入浴補助関連製品を活用することを、これまで以上に重視する流れが強まる可能性がある。社会保障財源の増大が課題となる中では、社会的コストの観点から、人的サービスの利用よりも、福祉用具の活用の方が歳出抑制に寄与する可能性が高い。

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