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ケアマネジャー日本介護支援専門員協会 北海道で全国大会開催2016年11月21日07時05分

求められる多様な役割

 日本介護支援専門員協会は10月15、16日の両日、札幌市で第10回全国大会を開催し、全国から783人のケアマネジャーが参加した。初日のシンポジウムでは医師や有識者、当事者、そしてケアマネジャー自身といった、それぞれの立場から、今ケアマネに求められる役割について、さまざまな意見が挙がった。

 北海道京極町国民健康保険診療所所長で、日本ケアマネジメント学会理事なども務める医師の前沢政次氏は、「ケアマネはコミュニケーションのプロであるべき」と指摘した。「今後ますます認知症やターミナル期の利用者が増える。言葉だけでなく、音や雰囲気にも目を配れるコミュニケーション力がケアマネに必要だ」と説明した。

 北海道総合研究調査会理事長の五十嵐智嘉子氏も前沢氏の意見に同調。「専門職であることを意識しすぎて、専門用語におぼれてはいけない。サービス担当者会議と言われても利用者にはわからない。いかに具体的に、わかりやすい言葉で伝えることができるかが大切」とし、相談援助の専門職だからこそ必要なスキルであると強調した。

 五十嵐氏は、ケアマネには地域づくりの役割も求められていると指摘した。「ケアマネからは難しいとよく言われるが、私は個々の利用者支援の先に地域づくりがあると捉えている。例えば利用者がコンサートに行きたいなら、ケアマネがその会場に問い合わせてみる。利用者のやりたいことが地域の中にあるなら、まずケアマネはその地域資源に『お願いします』の姿勢で当たってみる。それが地域づくりの第一歩だと思う」と自身の見解を述べた。

 また同氏は、「ケアマネは社会のニーズの変化に敏感であってほしい」と訴えた。「利用者宅を訪問したら、50代の息子さんが障がいをもっていて、仕事もできずに生活は困窮していて・・・など、ケアマネは利用者支援を通じて、これまで隠れていた社会のニーズを知ることもあるだろう。目まぐるしく変わる制度を追いかけるばかりでなく、そうした現場のニーズを国に訴え、制度を変えていく役割もぜひ果たしてほしい」と求めた。

 日本介護支援専門員協会副会長の中林弘明氏は「ケアマネジメントの標準化も叫ばれているが、ケアマネジメントはケアマネの専門性が裏付けられた個別の支援だ。根拠あるプランを作るには課題分析力が必要」とし、ケアマネは利用者の状況を十分に把握し、なぜこの支援なのかを説明できないといけないと現職のケアマネの立場から話した。

 難病支援ネット北海道代表で自身も重症筋無力症患者の伊藤たてお氏は、自立支援の考え方は重要と前置きしたうえで、「当事者からすると、あまりに自立、自立と人から言われるといい気はしないこともある。自立を強要する支援にはならないよう注意してほしい」と当事者の意見を語った。

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