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ケアマネジャーケアマネ学会in名古屋 遠藤大会長インタビュー2017年6月13日07時05分

大事な「関わり」と「家族支援」

 日本ケアマネジメント学会研究大会が6月14日~16日の3日間、名古屋で開催される。16回目となる今年の大会テーマは「ケアマネジメント新時代」。多職種連携のシンポジウムや「災害時」「認知症」を課題としたワークショップなど、ケアマネジメントの質向上へ多くの知見・情報を得る場を提供する。大会長を務める長寿医療研究センター長寿医療研修センター長・遠藤英俊氏に大会のねらいと見どころを聞いた。

 ――大会テーマ「新時代」の意味するところは。

0604endo.jpg 先の10年を見据えたケアマネジメントの質を自身で見直す、意識改革のきっかけにしてもらいたいとのメッセージを込めた。

 介護保険を取り巻く環境は、特に財政面で厳しさを増している。次の制度改正でも利用者の3割負担が導入されることになった。また、介護報酬改定のときには必ずと言っていいほどケアプラン有料化が議論され、セルフケアプランを促進するとの意見も出てくる。

 こうした状況でケアマネジメントの必要性、重要性を訴えていくには、ケアマネジャーの資質向上が欠かせない。今必要かどうかではなく、10年先に向けたクオリティ・コントロールを行わなくてはならない。そのための新しい知識や問題点を発見できる場にしたいと考えている。

 今年は日本老年医学会学術集会など6学会との合同開催であることも特筆すべき点。同研究大会の参加者はどの学会にも参加でき、1日目には合同プログラム「生活を支える医療と介護を目指す多職種連携」が行われる。老年看護、老年医学、老年歯科などの専門・実践者が登壇するので、医療との連携を学ぶ機会としても捉えてもらいたい。

 ――ケアマネジメントの質向上とは。

0604cmi.jpg これに対する答えを出すのは簡単ではない。それだけ個別性、地域性が分かれるからだ。

 ただ、老年内科・認知症専門の立場から言わせてもらえるなら、認知症のケアマネジメントを真剣に考えるべき時期に来ている。そのキーワードは「長期での関わり」と「家族支援」だと考える。

 認知症は診断されてからの平均余命が約12年で、そのうちケアマネジャーが8~10年程度関わる。本人の視点や立場を理解しケアを行う「パーソン・センタード・ケア」がより重要になるだろう。サービス事業所を選ぶ際にも、事業所がそういった考えをもっているかを見極める目を養ってもらいたい。

 加えて、家族の身体・精神的負担を和らげることもケアマネジメントの大切な要素。レスパイトケアのサービスがあっても十分に活用されていないケースや、手続き面で介護保険サービスそのものにつながっていないケースもある。ここをしっかり支援しなければ地域包括ケアは難しい。

 ――資質向上の一つ、認定ケアマネジャーは800人を超えました。

 認定ケアマネジャー制度は人材育成やチームケア、地域資源の活用など総合的なケアマネジメント力を備えることを目的に、ケアマネジメント学会が2004年に創設した。昨年度からは主任ケアマネジャー更新研修の要件に加わったことも、取得増を助けていると思われる。

 大会翌日の17日には「認定ケアマネジャーの会」主催の全体研修会も同じく名古屋で行われる。愛知県は認定ケアマネャーの数が東京に次いで2番目に多い(17年6月現在)。地元からも多くのケアマネジャーが参加し、研鑽を積んでもらえることを期待したい。

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