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ケアマネジャーケアマネ全国大会 石川に1,000人集結2017年9月27日07時00分

0904cmt.jpg 日本介護支援専門員協会は8月26、27日の両日、金沢市で第11回全国大会を開催し、全国からおよそ1,000人のケアマネジャーが参加した。今大会のテーマは「地域・かがやき・暮らし~今、介護支援専門員に求められている役割を果たす~」。事例発表などさまざまなプログラムが催され、大いに学び合う2日間となった。

 今年6月に就任した同協会の柴口里則新会長は、開会のあいさつで、来年度に控える改正について、「特に地域共生社会の実現を目指す共生型サービスの創設は、介護支援専門員と相談支援専門員が連携を進めていく新たな取組みだ」と強調。「こうした制度の動向にも対応しながら、利用者への適切な支援や地域包括ケアシステム構築に要の役割を果たしていこう」と呼びかけた。

 また石川県介護支援専門員協会会長の西川明彦氏は、「地域で暮らす子どもから高齢者、障がい者全ての人が、地域で輝きながら暮らしを継続できる地域づくりを我々ケアマネが進めていかなければならない」と、今大会テーマである「地域・かがやき・暮らし」に込めた想いを強調した。

厚労省「標準化はケアマネを支援するもの」

 基調講演では厚生労働省老健局の込山愛郎振興課長が登壇。ケアマネをめぐる課題などを説明した。込山課長は、「ケアマネ、居宅介護支援事業所のさらなる資質向上として、議論されているのが管理者のあり方」と指摘。管理者が主任ケアマネ資格を保有しているケースでは、事業所内検討会の定期開催、事業所職員へ同行訪問による支援などを実施している割合が高いとし、次期報酬改定に向け管理者と主任ケアマネとの関係が審議されているとした。管理者が主任ケアマネ資格を保有している割合は44%となっている。

 また集合住宅でのケアプランでサービスが必要以上に提供されている実態があることや、特定事業所集中減算の実効性を問う声が、財務省、会計検査院から挙がり、検討事項となっていると報告した。

 また厚労省が昨年度から取り組むケアマネジメントの標準化にも触れ、「ケアマネジメントの基本は個別対応。最低限、共通化できるものを整理して、ケアマネジメント業務を支援したい」と趣旨を説明した。同省では昨年度、「適切なケアマネジメント手法の策定に向けた調査研究事業」を実施し、脳血管疾患、大腿部頚部骨折について支援内容などを整理した報告書を作成した。今年度も継続され、心疾患も対象に追加される予定だ。

 最後に込山課長は、98%超の利用者本人がケアマネを信頼しているという同省の調査結果を伝え、「これだけ利用者に信頼しているといわれる仕事を実践いただいていることは、まさにわが国の財産。今後ともぜひ頑張っていただきたい」とエールを送った。

事例発表 看取りなど40演題

 今大会では研究事例発表40演題、ポスターセッション16演題が発表され、日ごろの研鑽や地域での活動を互いに学び合った。研究事例は①医療と介護②認知症の人への支援③人材育成とマネジメント力の向上④暮らしを支える地域包括ケアについて⑤ケアマネジメントと介護支援専門員の現状と課題――の5テーマを設定した。

 群馬県の青風舎ケアハウスきょうめの主任ケアマネ、新井薫さんは「終末期に必要な介護度とチーム育成への取組み」をテーマに、末期がんに特化した居宅介護支援事業所で600人近い看取りに関わってきた自身の経験から発表を行った。新井さんは「看取りをチームケアで支える際、方針を明らかにし、それぞれの職種が不安なく、専門性を発揮できるようにすることがケアマネの役割」と強調。具体的な観察点を設定し、「何かあったら連絡ください」ではなく、「ウトウトしている時間が増えていないか(覚醒時間)」「顔をしかめたり、いつも同じ場所をさすっていないか(痛みや苦痛)」など、具体的にこうした変化があったら連絡をもらうように依頼するのがポイントと指摘する。

 また地域の緩和ケア診療所の医師に▽医療との連携▽最期まで尊厳ある暮らしを支える▽臨死期における立ち振る舞い――などを記した、看取りマニュアルを作成してもらい、初めて看取りに関わるサービス事業者や勉強会などで配布している。新井さんは「利用者、家族を支えるチームを構築する視点を持つことが我々ケアマネに求められている」と括った。

活動報告、前会長へ感謝状を贈呈

0904cmt2.jpg このほか大会では、柴口会長による同協会の活動報告が行われた。47都道府県で唯一支部でない鳥取県へのアプローチを行っていることや、制度・報酬改定に対応する特別委員会の立ち上げなど、協会の現状や取り組みを自ら会員に説明した。

 また、開会式後は、二期会長を務めた鷲見よしみ氏が登壇。柴口会長から感謝状が贈られた。鷲見氏は「つい先日も、主任ケアマネ更新のため、7つの事例を提出したばかり。地域で魂のこもったケアマネジメントを行っていきたい」とあいさつし、会場から大きな拍手が送られた。

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