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ビジネスSOMPO 認知症ケア充実へ カロリンスカ研と提携2019年6月27日07時00分

0602sompo.jpg SOMPOケア(東京都品川区、遠藤健社長)は4月1日付で顧問の笠井聡氏が新会長に就任した。昨年7月にはグループ内4社が合併し、現在業界トップの居室数を誇る同社。今年度からは、2025年を見据えたデータ活用によるケア・経営の効率化、そして認知症の重症化予防を通じた健康寿命の延伸に取組む。笠井氏に事業展望を聞いた。

   2015年に介護事業に本格的に参入後、まず3年間は合併・統合など社内体制の整備に注力した。18年時点で居室数は約2万5,800室で業界1位。売上高は業界2位の1,238億円にまで上りつめることができ、経営の安定化もはかれている。

 こうした準備期を経て、今年度からは第2段階に入る。ここでは、「25年を見据えた持続可能な事業モデルの確立」「健康寿命延伸ソリューションの提供」の2つのミッションに挑戦する。

 まず1つ目の「事業モデル」は23年での確立をめざす。肝となるのが、当社約8万人のお客様から得られる膨大な介護データだ。

 今後、介護サービス利用の多くを占める団塊の世代は、これまでの利用者と異なる価値観を持つと考える。これらを可視化し、効果的なケア、効率的な経営につなげるデータマネジメントシステムを構築する。そのため、介護現場のICT化は急務の課題。有料老人ホームでは業務支援ソフトや見守り機器等データを収集するための整備は完了した。在宅サービスでも順次進めていきたい。

MCIがターゲット

 もう一つの「健康寿命延伸ソリューションの提供」では、特に認知症の早期発見と重症化予防が軸となる。当社では①認知症保険②SOMPO笑顔倶楽部③ユマニチュード――を3本柱とする「SOMPO認知症サポートプログラム」を推進してきた。

 ①に関しては、軽度認知障害(MCI)と診断された場合に、保険金を支給する業界初の保険「リンククロス笑顔をまもる認知症保険」を昨年10月に発売。65歳以上高齢者のうち約400万人がMCIであると言われている。保険金を出すことで、早期に予防サービスの利用につなげてもらうねらいだ。

 また、SOMPO笑顔倶楽部は認知症ケアに関する情報を網羅したサイト。認知症の基礎知識から、認知機能のセルフチェックも行える。診断結果は蓄積し、経年変化を見ることも可能だ。認知症予防の関連サービスや介護保険サービスも紹介している。

 ユマニチュードは「見る・話す・触れる・立つ」を基本とした包括的コミュニケーションによるケアの技法で、認知症ケアの一つとして関心が高まっている。

 当社でも今年度、3カ所の有料老人ホームを「実践事業所」に指定。ユマニチュード研修を修了した職員を配置し、ケアの実践と職員への指導にあたる。利用者の心身機能の変化や、職員の認知症に対する習熟度といった効果を検証していきたい。

 5月には、世界最大の医療系研究機関「カロリンスカ研究所」(スウェーデン)の認知症研究の第一人者・キビペルト教授とアドバイザー契約を結んだ。研究分野の一つ、生活習慣への介入による認知症予防などについて、当社サービスに活かしていきたいと考えている。(談)

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