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ビジネスアシックス 機能訓練特化型デイ「トライアス西宮」開設2014年11月19日08時05分

1113asix.jpg アシックス(神戸市、尾山基社長)は9月24日、兵庫県西宮市に機能訓練特化型デイサービス「トライアス西宮」をオープンした。要支援1から要介護2までの利用を想定した事業所で、同社が独自に開発したトレーニングプログラムに基づいて、利用者の生活目標の実現へ向け、頭と身体の両面を活性化させる運動メニューを提供している。

 同事業所は午前・午後の部に分けサービスを実施、定員は30人。10月中旬時点の利用登録者は約30人、うち4分の3が要支援者。サービスの1セットは約3時間15分で、まずバイタルチェックを行ってから、スタッフの指導のもとグループに分かれて運動を行い、最後に再度バイタルチェックを行い終了という流れ。

 トレーニングは、利用者の生活目標や現在の身体機能の状況などから、一人ひとりに最も合った内容を提示する「デュアルスパーク」という独自のプログラムに沿って進められる。

 利用者にはまず、例えば「1人で散歩ができるようになる」などの「なりたい自分」を設定してもらい、そのための短期目標として「杖歩行ができるようになる」、そして長期目標として「一人で買い物に行けるようになる」などという目標設定をする。

 そして、利用者の現在の身体状況を客観的に把握するため、初回と3カ月に1度、身体機能の測定を行う。測定は、歩行、体組成、関節可動域、脚力、把持力(手指の握る力、つまむ力)、バランス、注意能力などの各項目について、それぞれ高精度な機器などを用いて行われる。

 歩行は5mを歩く速度と時間をセンサーで自動測定、同時に前方・側方から動画も撮影し、転倒リスクをチェックする。関節可動域は、3次元カメラを用いて利用者の上肢・下肢の動きを撮影し、それぞれが動く範囲を測定、接続したパソコンに最大可動角度が表示される。各計測に測定機器を活用することで、どのスタッフが計測しても誤差のないようにしている。注意能力は、紙に書かれた1から25の数字を結んでいく時間を測定し、集中力の持続や複数の情報を選択する力を測る。

 身体機能の測定結果は、レーダーチャートで表される。各項目について、利用者の「なりたい自分」に必要なレベルと現在のレベルがそれぞれグラフで表示され、対比して確認することができ、目標達成までどの部分をより鍛えればよいかが分かる。また、この結果から目標達成に向けて具体的にどのような運動に集中的に取り組めばよいか、おすすめのトレーニングメニューも提示される。これに沿ってトレーニングを進め、また3カ月後に身体機能を測定、どれだけ個々の目標とする身体状況に近づいているかを把握する。この一連の流れが、「デュアルスパーク」という独自のプログラムとなる。

 主な運動メニューは、天井から吊るされたスリングを使った運動、マシンを用いたトレーニング、頭(考える力)と身体を同時に鍛える「デュアルタスク」の3つ。それぞれ約30分ずつ行う。

 スイス製のスリングを用いた運動はグループで行う。スリングの持ち手をつかんだまま身体や腕を前後左右に伸ばしたりひねったりその体勢を保持するなどして、身体の曲げ伸ばしの反復運動を行う。身体の柔軟性とバランスを鍛えるトレーニングとなる。

 マシン運動は7種類の機器を使用。体幹や上肢、下肢を鍛えるトレーニングが行える。利用者はICタグが埋め込まれたリストバンドを、マシンごとに設置されたタブレットにかざすと、そのマシンで行う運動の時間、回数、セット数が表示される。トレーニングを行った後は、その記録が保存される。

 デュアルタスクはグループで行うトレーニング。自分が思っているよりも足が上がっておらず敷居につまずいて転倒するなど、認知の状態と身体の動きのギャップを埋めるための運動。その一つを紹介しよう。椅子に腰掛け、スタッフの手拍子に合わせて足踏みをする。その状態のままで、スタッフが「頭、肩」「肩、腰」などと言ったら、利用者は両手でその部分を順番に指し示し、同時にその箇所を声に出す。これをしばらく行うことで、頭と身体を同時にスムーズに動かせるためのトレーニングとなる。

 施設の建物は元々レストランだったものを改装。スタッフは他のデイサービスなどで5~10年程度の経験のある熟練者を多く採用、介護福祉士や柔道整復師などの有資格者などを配置、利用者の状況を的確に把握し、適切に指導できる体制を整えた。

 独自プログラム「デュアルスパーク」については、外部事業者への提供は行わない。今後は、直営の店舗展開を図る予定で、当面は西宮市から近隣地域へと広げていき、来年度中に5~10カ所、数年の間に20~30カ所程度まで拡大することを目指す。

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歩行の時間と速度を計測

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スリングを用いた運動

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マシン運動の機器

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タブレットでマシン運動の回数を管理

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