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ビジネス特集 「いす式階段昇降機」で階段の上り下りを楽に2014年9月 3日08時00分

生活の継続を実現する移動機器

30年の歴史ある「いす式」年間4,000台市場

 「いす式階段昇降機」は、階段端にレールを通し、いすに座ったまま階段を電動で昇降する福祉機器。介護保険の対象外だが、一部の自治体では設置の補助金が出る。約30年前に海外から導入されて、現在、数社から販売されている。階段を自由に上り下りできることで、生活の継続がはかられる。

 公式のデータはないが、「いす式階段昇降機」の年間販売台数は、年間4,000台前後で、クマリフト、中央エレベーター工業、シンテックス、スギヤス、新光産業、テッセンクルップ・アクセス・ジャパン、大同工業などが製造や輸入販売を行う。市場規模は30億円程度とみられる。

直線型・曲線型と屋内用・屋外用

 直線階段で用いる直線型と、変形階段で用いる曲線型。それに屋内用と屋外用に分かれる。基本工事費込みで、直線型で60万円~、曲線型で130万円~。屋外用は、道と敷地の間に階段や大きい段差がある場合に便利で、これにより安心してお出かけできる。

 階段は家族が使うので、使用しないときにはたたんで、できるだけ階段の上り下りに支障がでないようにできている。

 「タスカル・アルーラ」(シンテックス)は乗り降りしやいようにいす回転機能があるほか、障害物検知やシートベルト、キースイッチなどの安全機能がつく。「タスカルSTⅢ」には、現在の状況や機械の異常を数字で表示する自己診断システムがつく。90年以来25年間、「いす式階段昇降機」の販売実績のある新光産業が取り扱う。

 「Bishamon」ブランドのスギヤスが製造販売する「昇助くん」。「SEC9」はいすを折りたたむと壁からの出幅24㎝、レールは壁から10㎝のスペースに収まる。出発時や停止時に減速する速度制御機能で安全性と乗り心地を確保している。

 クマリフトのいす式階段昇降機「自由生活」シリーズは、開発・製造から設置、アフターサービスまで一貫体制。1台ずつ管理番号が登録されて、システム管理され、全国各地の営業所から迅速に対応が図られている。挟み込み自動停止などの安全性や未使用時の上下階の呼び・送りは動作スピードを速めるなど利便性も高めた。

転倒防止に段差解消機

 一方、転倒予防は日常生活の安全で最も気をつけなければならない注意点。高齢者本人が気付かないうちに、身体状況は衰える。ほんの小さな段差にもつまずく。介護保険では、住宅改修で段差解消機器が給付の対象になっている。わずかな段差でつまずいて転倒し、骨折することが多く、寝たきりの原因にもなっている。

 要支援者の福祉用具サービスで最も使われているのが、住宅改修。20万円まで使えるが、要介護度が3以上高くなるか、住居を変わった場合には、あらためて20万円使える仕組みになっている。市町村が別枠で実施する住宅改修の助成もある。
 

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