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ビジネス予防効果高い介護予防デイ 悠悠いきいき倶楽部2013年3月 5日18時15分

 フランスベッド(東京都新宿区、池田茂社長)が手がける要支援者に特化した介護予防デイサービス事業「悠悠いきいき倶楽部」が全国19カ所に広がった。2010年2月に開設した第1号店、東京都調布市にある調布店(早川利之施設長)を取材した。

 悠悠いきいき倶楽部調布は、両側に街路樹が植わった甲州街沿いの住宅地にある直営店。定員は各回20人で、平日の午前(9時半~11時半)と午後(13時半~15時半)にそれぞれ120分のプログラムにしたがって介護予防に取り組んでいる。スペースは調布店は260㎡あるが、各店の平均では130㎡程度。家具店など空きスペースを活用することで、コスト削減を図る意図がある。調布では運動器機能向上加算を取得し、筋トレマシンの活用やいろいろな体操を行っている。利用者の平均年齢は80歳。男女比は男4、女6。

 「11年8月~12年1月までの6カ月間で、調布を含む6施設の利用者380人のうち、要介護度の維持・改善が図られた割合は92・3%だった」と、同社新規営業推進課の佐藤則行統括マネジャー。各人に合わせた筋トレなどのプログラムが効果を示している。

 120分の流れは、送迎を挟んで、健康チェックに始まりマシントレーニング(筋トレマシンを使った無理のないプログラム)、機能回復運動(利用者の状況に応じた指導)、アクティビティ(脳トレ、麻雀、マッサージなど多様なもの)、そして健康チェックで終わり。食事や風呂はない。利用者負担額は要支援1で月2496円、要支援2で月4758円。

 開設当初からの利用者である岩下實盛さん(79歳)は、若いときの交通事故で右足の関節がなく曲がらなくなった。障害者手帳をもち、要支援2。医師からできるだけ日常の歩行を勧められ、カワセミが飛来する近辺の川の堤を歩くこともあったが、介護予防デイができると聞いて、さっそく利用を始めたという。家は近くにあり、週2回ひとりで歩いてやってくる。

 「自転車こぎの機械はできないが、ほかはすべてやる。ここに来て、歩いても転ばなくなった」と、岩下さんは話して、木の棒を用いた棒体操をやってみせた。

 「ここの利用者は、要介護状態にならないようにと、みなさん真剣。来ないと悪化するという思いがある」から、と佐藤さん。

 悠悠いきいき倶楽部は現在全国に19施設。直営5施設とフランチャイズ(FC)14施設。FC店は、福祉用具レンタル業5施設、家具店5施設、異業種4施設。14年3月末には全国で30施設の開設をめざしている。

 「利用者はやめる人が少なく、定額報酬なので運営が安定する。スタッフの定着がよい。当社のブランドの下で、加盟金や保証金が他と比べて安く、イニシャルコストを低く抑えた事業なので、異業種としてもトライアルしやすい面がある」(佐藤さん)。同社では、スタッフ研修をはじめ、開設エリアの高齢者や既存のデイサービス事業所の状況などのデータ提供とともに、地域のケアマネジャーへのアプローチなどの支援を行っている。概算初期投資額は、FC加盟金100万円、保証金20万円、筋トレマシンなどの必要大型備品530万円、計650万円。ほかに、売上げの5%がロイヤリティとしてかかる。

 ほか、同社は直営のデイサービス事業を3カ所で実施する。こちらは要介護2、3の利用者が多く、提供時間は5時間以上7時間未満で展開。その経験が介護予防デイの運営にも生かされている。

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  • 甲州街道沿いにある
    悠悠いきいき倶楽部調布


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  • 手先と頭を使う麻雀台も置く


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  • 体力低下を防ごうと
    真剣に体操に取り組む

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