ケアマネジャーはじめ介護・医療に携わる皆さまへ様々な最新
情報を深く分かりやすくお伝えする「シルバー産業新聞」です。

Care-new.jp

大中小 テキストサイズ変更RSS

シルバー産業新聞

ビジネスタッチパネルで認知症予防 デイサービス風太2013年3月 5日16時40分

 高齢者がタッチパネルに向かい合いゲームをしている。しばらくすると本日の結果が表示され一喜一憂する――。認知症予防トレーニングに力をいれる「デイサービス風太」(福岡県久留米市、浦直樹社長)での作業療法の一幕だ。システムに搭載された各種ミニゲームは、それぞれが思考力・計算力・注意力・視覚探索力・記憶力に対応しており、蓄積された日々の成績変動により認知症の早期発見にも役立つ。操作が直感的で、キーボードやコントローラー操作が苦手な高齢者でも、すぐに没頭できる。「認知機能向上システム」(監修:高島脳神経内科、共同開発:長崎大学工学部)として、長崎市のベンチャー企業であるデジタルメディア企画(長崎市、小松喜房社長)が開発した。

デイサービスで早期発見、医療機関で早期治療

 認知症は日頃の認知症予防の取り組みと、早期発見、適切な治療が必要。日常的に高齢者が通うデイサービスにおいても、すでに認知症予防トレーニングなど様々な取り組みが行われている。

 タブレット端末やタッチパネルディスプレイを使用する「認知機能向上システム」もそうした考えに沿って開発されたシステム。レクリエーション感覚の作業療法として取り組むことで認知症予防ができるのはもちろんのこと、蓄積データ(成績)の分析がレーダーチャート表示されるなど、認知症早期発見にもつながる。

 日々高齢者が取り組んだ利用者ごとの成績変動で、各種機能の衰えのおそれがあると、画面上でアラートする仕組みもある。ソフトは脳神経内科医の高島秀敏氏が監修した。

 「介護の現場で早期に認知症の疑いのある利用者が分かれば、医療機関への受診もスムーズになる」とデイサービス風太の浦直樹社長。

 同システムは、長崎市介護予防事業としても採用されており、医療機関への導入実績もある。

 高齢者本人の評判も上々だ。「今日はじめてだけど、難しくないよ」実際にゲームに取り組んだ女性利用者が、にこやかに話しかける。iPadにも対応しているので「拡大する」「カメラ機能で自身を画面に取り込む」「音声を聞き分ける」などの直感的に訴えかける仕組みのゲームもできる。「今日はiPadをしてきたよと自慢げに家族に話す利用者もいる。若者のモノと思われがちなデジタル機器は、意外と高齢者への親和性も高いのではないか。介護人材不足が言われる中で、こうした機器活用は有用かもしれない」と浦社長は、デイサービスでの取り組みの感想を述べる。

 製品の問合せ(代理店・デイサービス風太)☎0942・30・3322。20インチモニター(5年リース)、8000円/月~。

  • ③.JPG
  • デイサービス風太
    浦直樹社長


  • ②.JPG
  • 初めてでも熱中できる


  • ①.JPG
  • タッチパネルは高齢者にも操作しやすい

「ビジネス」カテゴリーの最新記事

シルバー産業新聞購読のご案内

発展する「シニアマーケット」の動向など、確かな業界情報はシルバー産業新聞から。

1年間(12回)
7,700円(送料・税込)
2年間(24回)
14,214円(送料・税込)
3年間(36回)
19,545円(送料・税込)

購読、書籍のお申込みはコチラ

  • SSL グローバルサインのサイトシール