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ビジネステクノスジャパン 地域包括ケア対応システムを開発2012年11月16日19時12分

 同社が新たに開発したのが、軽度認知症用生活支援用具の「生活コール」「くすりコール」「コールスイッチ」の3製品。

 大西社長は「軽度の認知症の方は、生活リズムの維持と投薬管理が課題であり、そこが解決できれば、在宅での暮らしを継続できる」と、今回の製品開発の狙いを話す。

 「生活コール」は、音声で生活習慣を促す生活リズム報知機。「おはようございます」「お昼ごはん食べましたか」「薬は飲みましたか」などの音声が、設定した時刻に流れ、認知症の人の生活リズムを維持させる。

 「くすりコール」は音声と光で薬の服用を促す装置。薬ケースに1回分の薬を収納し、1日4回、7日分の薬がセットできる。服用時刻になると音声が流れ、服用する薬ケースのランプが点滅するため、薬の飲み忘れを防止できる。

 「コールスイッチ」は困った時に「押しボタンを押す」「大声を出す」「大きな音を出す」のいずれかでスイッチが入り、受信機側と音声で会話ができるもの。いざという時に、人を呼べる装置で、前述の「生活コール」にも同様の機能が付いている。

 「こうした機器を現場でうまく活用してもらうことで、認知症になっても住み慣れた場所で生活を継続してもらいたい」と大西社長は語る。

 一方、認知症高齢者の増加と並んで課題なのが独居高齢者の増加だ。総務省の国勢調査では、世帯主が65歳以上の単独世帯は、10年時点の466万世帯から25年には673万世帯へと大幅に増加すると推計している。

 厚生労働省は「地域」をキーワードに、そうした介護力が期待できない高齢者を自宅やサービス付き高齢者向け住宅で支える地域包括ケアシステムを整備していく方針を示し、今回の制度改正でも巡回型の訪問サービスや、医療・介護が一体となった複合型サービスを創設している。夜間や医療ニーズへの対応が増えていくなか、ここで最大の問題になるのが、人材の確保である。

 その問題の解決策についても、同社は今回一つの答えを導き出した。それが前述の軽度認知症用生活支援用具や既存の離床センサー、点滴報知機などをネットワークで結び、地域包括ケアシステムにも対応する「高齢者ケア包括支援システム=TASCAL(タスカル)」を開発したことである。

 ポイントは、各家庭にカメラ機能を内蔵したマルチコンソールを配備し、携帯電話回線を使って、各機器の通知を事業所側に知らせるというもの。例えば、点滴の終了を知らせるコールや徘徊感知のコール、緊急通報などが配備したマルチコンソールを通じて、遠く離れた事業所にメールや電話、カメラ映像で知らせるという具合だ。

 事業者側は、送られる情報をもとに、状況に応じた対応ができるため、限られた人数で効率の良いサービス提供ができる。今後、整備が進んでいく定期巡回・随時対応型訪問介護看護や複合型サービスと合わせて活用すれば、効率的で質の高いサービス提供が可能になる。

 一方、将来的に介護現場の主流になる集合住宅の場合は、携帯電話回線でなく、無線によって同様のシステムを構築することが可能だ。大規模な改修工事が不要で、イニシャルコストを抑えつつ、安心のシステムを構築することができる。

 「TASCAL(タスカル)が地域包括ケアシステム構築の一助になれば」と大西社長。マルチコンソールは来年の春に発売される。

 問合せは同社(079・288・1600)まで。

  • テクノスジャパン 大西秀憲社長.JPG












  •     テクノスジャパン 大西秀憲社長
  • 音声と光で薬の服用を促す軽度認知症高齢者向け報知器「くすりコール」.jpg
















  • 音声と光で薬の服用を促す軽度認知症高齢者向け報知器「くすりコール」.

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