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ビジネス富山西リハ病院 地域完結型への転換めざす2019年12月 9日13時19分

 18年2月、富山西リハビリテーション病院(120床、高橋洋一院長)がグループの富山西総合病院(新居隆院長)とともに、県東部に比べてリハビリテーション病院が少ない県西部の婦中町下轡田に移転した。「病院機能をバックにリハビリを重視した地域展開」を図る藤井久丈法人理事長の思いがあった。

地域をつなぐロボットリハ

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 今年5月には急性期病院とリハビリ病院が130mの渡り廊下でつながり、相互に良さを共有して運営され始めた。病院からの立山連峰の眺めは、富山の人たちの郷愁を醸し、在宅復帰の気持ちを高めている。

 病院には、運転能力を測定する自動車運転シミュレーターのほか、歩行能力を取り戻すためのホンダ「歩行アシスト」や天井走行懸架式リフトが設置された「ロボットリハビリテーション外来」もあり、介護ロボットも駆使したリハビリテーションが行われている。

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 「地域性でしょうか。富山の西部はリハビリテーション病院も少なく、高齢の人々はリハビリの意識が少し弱いと感じています。病気で入院しても、また元気を取り戻して我が家に帰る。そうした気持ちをもっともってほしい。それを実現するのが、当病院の役割です」と、リハビリ科の吉村裕子科長。地元出身で、移転前の八尾(やつお)総合病院(富山市八尾町)時代からリハビリ職として従事してきた。

 18年の移転当初、同リハ病院の120床は、回復期60床と介護療養60床だったのを、「リハビリ主体で」(藤井理事長)の提起で、まもなく全床を回復期に転じた。「医療とリハビリと介護」を一体的に提供することがこれからの医療に求められている姿ではないか、とリハ病院常務理事の中村泰秀事務長は説明する。

 総合病院は、デイケアを併設した老健とデイサービス併設の温泉付きサ高住を併設する。

 リハ病院には、ショートステイ(定員20人)とデイサービス(定員26人)を併設した。

 リハ病院2階の機能訓練室(600㎡)には、58人のセラピスト(PT31人、OT20人、ST7人)が働く(写真)。

 「ブランディングによって、リハスタッフが集まるようになった。今後は、地域の介護事業所へのリハスタッフの派遣も検討課題になってきました」と、中村事務長。「機能訓練室に高額の運転シミュレーション装置を置いたのも、車が必需品の地域で、高齢者に長く安全な運転を続けてもらうことを考えたからです」と言う。地域の介護事業所200事業所にダイレクトメールを発信。運転装置の案内とともに、「介護職の腰痛予防に採用時に検診はどうですか」などの訴求も行い、手応えがあったと話す。

 吉村科長は、介護ロボットなどの介護機器は有用性が高いと説明する。「天井走行レールを伝ってのリフトによる歩行練習は、重度のマヒの人でも吊り上げて歩くことで安全を確保できます。立つことで重力を受け、歩くことで筋力がつく。歩行アシストは足の出にくい人のリハビリに役立つ。ゲイトジャッジシステムを使うと、つまずきにくくなります」

 「八尾病院時代はこうした機械が入っていなかった。当時とはリハビリの内容が異なっていて、患者の改善が随分良くなったと思う」と吉村科長。「人の手でできることには限界があります。機器で補助することで長い時間リハビリに取組ことができます」と機器導入の効果を話した。

 先日行われた病院感謝祭には、地域から700人の参加があった。

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