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ビジネスハザマ薬局 薬剤師が訪問で効果・副作用をチェック2019年9月 2日13時06分

 ハザマ薬局を運営するファルメディコ(大阪市、狭間研至社長)の狭間社長は医師として2005年に特別養護老人ホームを訪問した際に、薬剤師が服薬指導を行う必要性を強く感じた。そこで当時から薬剤師による訪問に取り組んでいたが、「その必要性が理解されてきたのはここ数年」という。これからの薬局・薬剤師はこれまでの患者を待つ調剤主体から、処方後のフォローまで取り組む訪問型にシフトする必要があると話す。

0808hazama2.jpg 一般的な薬剤師の仕事のイメージは、患者が持ってくる処方箋を元に薬を提供することと思われがちだ。

 しかし、本来は服薬してから、どのような効果がどのようなタイミングで現れるかを予想、判断し、加えて、副作用が出た際の原因を突き止めることだ。

 病名を診断し治療方針を決定するのが医師である一方で、その方針が薬物治療を主とする場合に、その効果・副作用を最も正確に判断できるのは薬剤師だ。

 ただ、これまでは、薬が実際に飲まれているか、効果が出ているかまでのチェックを実践している薬剤師は少なかった。薬効の重複や多剤服用の問題が表在化しにくかった要因の一つだろう。

 私自身、医師として初めて特養に訪問した際に、入居者が処方された薬を飲んでいないケースがあることを初めて知った。

 そこで、薬局が担う業務を転換する必要を感じ、当時から薬剤師による訪問・指導に取り組み始めた。

地域包括支援を担う薬局へ

0808hazama.jpg これまで市販薬を小売店が販売していた時代を第一世代、患者が処方箋をもって薬局に来る調剤主体の運営を第二世代とすると、地域包括支援を担うこれからの薬局を第三世代として当社では「薬局3・0」と提示している。

 「薬局3・0」ではかかりつけ薬局から薬剤師が介護施設や患者宅を訪問する。薬を渡すだけではなく、指示通りに飲めているか、効果がでているか、副作用は出ていないかを診断。必要に応じて薬の見直しを医師に提案する。

 さらに、介護職からの相談を受け医師に伝える役割も担う。私の印象では介護職から医師へ相談したい内容の多くは、服薬の見直しに関することが多い。「朝飲んだ薬で昼食前に眠たくなってしまい、しっかりと食事がとれない」、「薬を飲んでからふらつきが見られ、転倒が心配」などだ。

 医師は患者の普段の生活を頻繁には見られないが、介護職は毎日のように顔を合わせている分、異変に気付きやすい。薬剤師は訪問した際に、その異変の要因を考察し医師に伝える役割を担う。

 薬物療法を選択した場合、薬剤師が薬を渡すだけでなく、飲んだ後までフォローできれば薬物治療の質は飛躍的に上がる。

専門性発揮のために支援機器活用

 そのためには、薬局での周辺業務の効率化が不可欠だ。薬剤師以外でもできる業務を見直し、当社で販売している「nondi」等、服薬支援機器を活用することで、訪問する時間を作り出すことが可能になる。

 今後は専門職がそれぞれの専門性を発揮できるように制度が見直されるだろう。そうなったときに最適なサービスを提供できるよう、準備を進めていくことが必要だ。

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