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シルバー産業新聞

ビジネスゼリーで高齢者のスムーズな服薬を支援2019年8月 7日16時55分

ゼリーで高齢者のスムーズな服薬を支援
「らくらく服薬ゼリーの特長と使用方法」
龍角散 薬剤師 新田信一氏
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 龍角散(東京都千代田区、藤井隆太社長)は、今から17年前の1998年に高齢者向けの「嚥下補助ゼリー」の販売を開始した。その後小児向けの「おくすり飲めたね」、服薬補助製品「らくらく服薬ゼリー」「らくらく服薬ゼリー粉薬用」を発売し、子供から高齢者まで幅広い世代に親しまれている。薬の吸収や効果に影響を与えず、服用時の飲み込み負担を軽減する点が、国内外の医師や薬剤師に高く評価されている。社長付特任担当の新田信一氏(薬剤師)に「らくらく服薬ゼリーの特長と使用方法」について聞いた。
 
 当社の「らくらく服薬ゼリー」は薬との相互作用がない成分を使用したゼリーで、①薬を飲み込む時の、のどへのストレス軽減②胃に届くまでの時間短縮③胃に到達後、薬の溶け出し時間や消化管からの吸収に影響しない――の特長がある。全成分の85%が水分でできており、水の代わりとして使用できる。
 
 
 また、砂糖などの糖類は含まずカロリーも1回分(10g)中1.7kcal。ノンシュガーで、「糖尿病」などカロリー制限がある人でも利用できる。しかも合成着色料や保存料などは一切使用していない。
 
 当社の服薬補助ゼリーは食品のゼリーと異なり、ナトリウムなどのイオン濃度も水道水とほぼ同じ濃度で、水分摂取制限を受けている腎疾患の方、心疾患の方や頻尿・多尿治療を受けている方でも安心して使うことが可能である。
 
 服薬補助ゼリーとして錠剤・カプセルの服薬に適した「らくらく服薬ゼリー」と顆粒・散剤、漢方薬エキス顆粒の服薬に適した「らくらく服薬ゼリー粉薬用」がある。
 
飲み込みに適したばらけない食塊を形成しやすく体温で液状化しない粒状ゼリー
 
 らくらく服薬ゼリーには、体温で物性が変化しない(溶けない)寒天を使用している。固形ゼリーを作る目的でよく使用される「ゼラチン」「カラギーナン」「ペクチン」などは、口溶けの良さが特長だが、時間の経過と共に体温で固形ゼリーが液状化しやすく、水でむせやすい嚥下困難者においては誤嚥のリスクが高まってしまう。
 
 らくらく服薬ゼリーは、ばらけやすい寒天ゼリーの欠点をゲル化剤を添加することで、変形し易く弾力性にとんだ寒天ゼリーに改良。その結果、ばらけずに飲み込みに適した食塊を形成し、のどの奥に送り込みやすいゼリーに仕上げている。
 
 また、ゼリーの85%が水分であり、飲み込み、送り込みに必要な重量も有している。チアパック容器にも工夫しており、容器内のストローを通過する際、飲み込みに適した大きさの粒状ゼリーとなって出てくるのも、食品ゼリーとの大きな違いである。
 学会等でのどへの付着性が問題視されているペースト状のゼリーとも異なり、べたつき感はなく、のどへの付着の懸念もない。嚥下のことを十分に考慮した物性を有する服薬補助ゼリーといえる。
 
薬の胃までの到達時間、水18秒、ゼリーはわずか8秒
 
 一般的に薬を飲む際はコップ1杯の水や白湯で飲むとされているが、これはあくまでも薬を胃に確実に届けるために必要な水分量の目安だ。
 
 しかし、カプセル剤や一部の錠剤ではのどや食道に張り付きやすいものがあり、より多めの水で服薬する必要がある。らくらく服薬ゼリーの場合、適切な流動性があり、少量のゼリーで薬をしっかり胃に届けることができる。
 
 水と、らくらく服薬ゼリーでカプセル剤を服薬した際の挙動をレントゲンで撮影したところ、水で服薬した場合、薬が胃に到達するまで18秒かかったが、らくらく服薬ゼリーの場合はわずか8秒でスムーズに胃に到達した。
 
 らくらく服薬ゼリーはコップ1杯の水と比べ、少量のゼリーで、しかも水分量に換算するとわずかな水分で服薬できる。腎疾患や心疾患などで水分摂取量に制限があり、多量の水で服用することが難しい場合、頻尿や多尿の治療で水分摂取が気になる方などでも活用頂きたい。
 
 当然ながら、食前投与で多量の水で服薬してしまい、それだけでお腹一杯になってしまい、満足に食事をとることが出来なくなる高齢者の方の服薬にも活用頂きたい。
 
 これまでの種々の研究結果から、薬の溶出に影響しないこと、消化管からの吸収にも影響しないことが確認出来ており、とろみ剤やオブラートで見られる服薬上の問題点がないことが明らかになっている。
 
 このように、当社の服薬補助ゼリーは、水と同等の服薬手段として活用できることが明らかとなってきており、このような背景のもと、2018年5月に厚生労働省から通知された「高齢者の医薬品適正使用の指針(総論編)」にも嚥下障害患者の服用方法の一つに服薬補助ゼリーが取り上げられていることも、新たな服薬支援ツールとして活用の場が拡がると期待できる。
 
 服薬専用に開発されたらくらく服薬ゼリーは、薬との相互作用はなく、薬の溶出や消化管から吸収に影響しない特性がある。飲み込みやすい食塊を形成し、のどにつまらないよう適切な流動性を維持、薬をむせずにのどに引っかかることもなく、ラクに服薬出来る特長を有している。
 
 このような視点で、服薬補助としてのゼリーを選ぶ際の指標として検討して欲しい。
 
錠剤などをゼリーで「つつむ」
 
 「らくらく服薬ゼリー」は錠剤やカプセル剤の服薬に適しており、コップなどの容器にゼリーを出して、ゼリーの上に薬を置き、包み込むようにスプーンですくって、のどの奥に置きながら、かまずにゴクンと飲みこむ。一度で複数の錠剤の服用も可能だ。
 
 飲み込みに不安がある場合や嚥下が悪い方の場合、1回に飲み込める量には限界があり、その際は、ティースプーン等で少しずつ何回かにわけて服薬することで、誤嚥を防ぎ安全な服薬がサポートできる。
 
 らくらく服薬ゼリーを使用するなら、錠剤の粉砕やカプセル剤を外すことも不要である。 味は唾液がでやすいように「レモン味」を採用している。
 
粉薬をゼリーに「まぜる」
 
 「らくらく服薬ゼリー粉薬用」は顆粒・散剤等の粉薬や漢方薬エキス顆粒をゼリーとしっかり混ぜあわせ、スプーンですくってかまずに飲み込む。
 
 味は「いちごチョコ風味」と「コーヒーゼリー風味」の2種類。顆粒・散剤、漢方薬の飲みにくさの一つには、口の中でばらける、ざらつく、入れ歯に挟まり痛い、歯と歯口の隙間に挟まり後味がいつまでも続く、歯茎にくっつき後処理が大変といった服薬困難感があるが、ゼリーと混ぜ合わせ、まとめることで、薬が口腔内で残らずつるんと飲み込むことが出来る。
 
 服薬方法はしっかりと薬剤師や医師と相談・確認して欲しい。また、服薬時に気づいたことも薬剤師・医師に伝えることも大切だ。
 
 らくらく服薬ゼリーを活用頂き、嚥下機能が低下した高齢者への服薬をサポートすると共に、これからも介護職員の服薬介助の負担軽減を支援していきたい。
 

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