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ビジネス高齢者の正しい服薬方法2019年8月 7日11時42分

高齢者の正しい服薬方法
服薬の負担軽減「 らくらく服薬ゼリー」
龍角散 薬剤師 新田信一氏インタビュー
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 医療ニーズの高まる75歳以上の後期高齢者の約1/4の人が7種類以上、4割の人が5種以上の薬剤を処方されている(厚生労働省「2016年社会医療診療行為別統計」)という。同時に嚥下能力の低下などで薬が飲み込みにくくなり、服薬を
やめてしまう高齢者もいる。現場では飲み込みを助ける工夫が図られているが、薬の効果(以下「薬効」)に悪影響を及ぼす場合もある。龍角散(東京都千代田区、藤井隆太社長)は、薬効を維持しながら飲みやすさを実現する「らくらく服薬ゼリー」を製品化するなど、同課題の研究開発で実績がある。社長付特任担当の新田信一氏(薬剤師)に「高齢者の正しい服薬方法」について聞いた。
 
「飲み方」 で薬効低下も 
 
 口から飲む薬の形状は▽錠剤▽カプセル剤▽顆粒剤、散剤▽シロップ剤―があり「いつ、どこで溶け出して吸収されるか」まで考えて作られている。
 
 介護現場では服薬の工夫として▽とろみ剤を使って服薬する▽錠剤をつぶす▽カプセルから取り出す▽水以外の飲料で服薬する▽食事に混ぜる――などが行われているが、これらの工夫は薬の安定性、体内への吸収、薬効を低下させる恐れがある。
 
 とろみ剤で薬を飲む対応も多いが、便中にそのまま飲んだ薬が排泄されることが明らかとなり、さらには、岩手医科大学富田隆先生(現・帝京平成大学薬学部教授)の研究で、とろみ剤で服薬した場合、薬の崩壊・溶出、薬効の発揮に影響することがわかってきた。即効性を期待している薬の場合はおおいに問題がある。また、砕いてしまうと適切な効果が発揮できない錠剤もある。
 
 飲み物の種類も重要だ。例えば、抗生物質は牛乳で服薬すると、カルシウムと薬の成分がくっつき、吸収や薬効が低下することがある。ジュースやミネラル量の多い硬水などは避け、水道水や軟水のミネラルウォーターでの服薬を心がけて欲しい。
 
「外用」 へ変更で誤嚥リスク対応も
 
 内服が困難な場合は、外用剤や注射剤に変更できる場合もあるので、口から安全な服薬が難しい場合は、投与経路の変更も考慮する必要がある。
 
 外用剤には①経皮吸収剤(貼付剤)②坐薬③点鼻薬④点眼薬―などが挙げられる。最近は水なしで口の中で唾液で溶かして服薬する「OD錠(口腔内崩壊錠)」や「フィルム剤」もあるが、普段から唾液でムセる(誤嚥しやすい)人には必ずしも適しているとはいえず注意が必要だ。
 
厚労省「高齢者の医薬品適正使用指針」に服薬補助ゼリー
 
 厚労省は、加齢に伴う生理的機能、生活機能や生活環境等の変化、多剤服用などの高齢者特有の薬物療法の実態を考慮した安全対策と適正化を図るべく、高齢者に配慮したよりよい薬物療法を推進していくための基本的留意事項を取りまとめたガイダンスを作成、昨年5月「高齢者の医薬品適正使用の指針」を通知した。
 指針の中では、処方の工夫と服薬支援として「嚥下障がることで服薬困難感が解消出来る「らくらく服薬ゼリー粉薬用」がある。
 
薬を見えにくくしてスムーズな服薬
 
 薬を見るだけで服薬を拒絶してしまう場合は、ゼリーの色で薬が見えにくい特性を持つ子供向けの「おくすり飲めたね」のぶどう味を活用いただきたい。
 
 導入医療機関では、服薬に伴う誤嚥性肺炎の予防とスムーズな服薬に役立てられている。当社の服薬補助ゼリーを活用することで、錠剤の粉砕は不要、そのままの形で服薬が可能となり、多剤服用や残薬問題の解消、服薬時間の短縮に繋げることができる。
 
 専門職の皆さんには是非、薬剤師との情報共有や、らくらく服薬ゼリーの活用で、適切で安心安全な服薬に取り組んで欲しい。
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