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ビジネスイノアックリビング 自立支援型車いすクッション参考出品2017年10月23日07時00分

座位保持と立ち上がりをサポート

1012inoac2.jpg イノアックリビング(東京都品川区、石井隆社長)は9月27~29日に東京ビッグサトで開催された「国際福祉機器展(HCR)」で、自立支援型の車いすクッション「swimo(スイモ)」を初披露した。独自開発の3次元一体構造で、座るだけで正しい姿勢に導き、立ち上がりの負担を軽減することで、自立した車いす生活をサポートする。

 「スイモ」はリハビリテーション天草病院(埼玉県越谷市)と2年の歳月をかけ共同で開発。同院総合企画部長で作業療法士の杉本和哉氏は「リハビリの現場で、車いすでの食事中に姿勢が左前方へ崩れてしまう片麻痺の利用者のシーティングを担当したことが開発の契機。姿勢が安定していないため、背中を押しつけることで安心感を得ている利用者が多いが、座位保持ができてもそこで動けないのであれば生活機能の拡大にはつながらない」と指摘する。

 例えば、食事のとき。背もたれから背中を離せない利用者は、スプーンですくって遠い距離を口まで運ばなくてはならず、食べ物をこぼしやすくなる。

 杉本氏は「安定して動くことができるクッションにより、車いす上での生活機能を拡大することができる。さらに、立ち上がりやすくすることで、利用者の自立支援や介助者の負担も軽減する」と説明する。

特殊ウレタンで出来た3次元一体構造

1012inoac.jpg 同商品は、座面後方がすり鉢形状となっており、座るだけで骨盤が適切な位置へ誘導され、骨盤を包み込んで正しい姿勢に導く。杉本氏は「サイドに高さをもたせることで、身体が傾いたときにサイドのウレタンに骨盤があたり、利用者自身が傾きに気づいて正しい姿勢に戻ろうとする行動に繋がる」と構造の特徴を説明する。

 また、座面前方は山なりの形状となっており、大腿部で体重を支持することで座位での安定した姿勢変換を可能にする。また、座るときは先に大腿部にクッションがあたることでゆっくり座ることができ、立ち上がるときは前屈みになることででん部が浮くことにより、下肢の負担が少ない立ち上がりを実現した。「大腿部で身体を支えることで骨盤の運動性が向上し、立ち上がりがしやすくなった。結果的に体圧分散性にも優れた商品となった」(杉本氏)

導入によりADL向上

 在宅で暮らしている片麻痺の利用者が同商品を試用したところ、今まではベッドから車椅子などへの移乗は介助が必要だったが、同商品を使ったことで移乗動作やトイレ動作などを一人で出来るまでに改善した。

 「脳卒中などの中枢神経疾患で座位保持や移乗動作に困難のある人や、普段の生活で立ち座りに不安を感じている人など幅広い人に利用して頂ける商品になっている。座位姿勢の安定と楽な立ち上がりで快適な車いす生活をサポートしていきたい」と杉本氏は語った。

 問合せは同社(☎0120・790・593)まで。

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