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ビジネス薬樹 薬局の管理栄養士訪問 無料で相談・指導2016年12月21日07時00分

1211yakuju3.jpg 首都圏で保険薬局を運営する薬樹(神奈川県大和市、小森雄太社長)は管理栄養士が利用者の自宅を訪問し、栄養改善指導を無料で行うサービスを提供している。薬剤師をはじめ、医師やケアマネジャー、ヘルパーと情報共有し、継続した改善につなげている。

多職種と連携し、的確な栄養改善実施

 同社では、薬剤師が利用者宅を訪れた際に「簡易栄養状態評価表」を用い、身長や体重のほかに▽過去3カ月間の食事量▽過去3カ月の体重▽自力歩行▽神経・精神的問題――などをチェック。その結果、「低栄養のおそれあり」「低栄養」との結果がでた利用者に対して、管理栄養士を派遣する「訪問栄養指導」に繋げている。

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 訪問栄養指導実施にあたり、利用者の主治医と連携して病気を踏まえた栄養改善の指示を受ける。訪問後は報告書を作成して医師と状況を共有する。また、初回の訪問時には、訪問介護を利用している場合はヘルパーと同行し、栄養指導の注意点や、嚥下機能が低下している人向けの調理法などを伝える。その後も、実施した栄養指導や、食事内容を記録し、そのつど、ヘルパーやケアマネジャーと情報共有する。

 同社管理栄養士の藤村詩織さんは「利用者の好物だから、おめでたいからと、良かれと思って食事を用意しても、内容が偏っていたり、身体状況と合っていないことがある」とし、誤った栄養管理は状態悪化につながりかねないと指摘する。「薬局に常駐している管理栄養士は利用者の症状や薬の服薬状況を薬剤師と共有でき、さらに医師と連携することで的確な改善に繋げられる」と同社の訪問栄養指導のメリットを挙げる。

 また、家族と住んでいる利用者には訪問時に冷蔵庫の中を確認し、普段どんな食事をしているのかを把握。家族がフォローしやすいよう、残っている食材もうまく活用しながら、「栄養バランスを整えるため肉などメインのおかずを1品増やす」などの改善方法を提案している。藤村さんは「訪問することで、利用者の日常生活に合わせた指導ができる」と生活の中で無理のない提案を心がけているという。訪問栄養指導を行ったことで、体重が増加したり、病気が治り服薬の種類が減る等の改善につながっている。

地域の健康支える「健ナビ薬樹薬局」

1211yakuju2.jpg 現在、同社では全148店舗のうち33店舗に62人の管理栄養士を配置している。訪問だけではなく、薬局に訪れた人に、待ち時間で栄養相談や健康チェックを実施している。また2009年より、保険薬局の機能に加え、管理栄養士が常駐して地域住民の健康づくりに寄与するというコンセプトの「健ナビ薬局」をスタート。現在11店舗ある。治療から予防までをテーマに、一人ひとりに合わせた健康維持を提案している。薬剤師と連携することで、薬だけではなく、予防や健康維持のための栄養・運動についてのサポートも行っている。この他にも、コミュニティ作りの一環として、健康相談会や運動講座も開催している。

 「薬局は薬をもらう場所とのイメージが強い。健康支援を通じて、広い世代に健康について意識してもらい、管理栄養士、そして薬局を身近に感じてほしい」と語った。

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