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ビジネスソラスト 全デイに機能測定ツール2016年8月22日08時56分

活動意欲・業務効率向上に

0802solast.jpg ソラスト(東京都港区、石川泰彦社長)は6月、キヤノンITSメディカル(同品川区、青木秀雄社長)が開発した運動機能測定システム「ロコモヘルパー」を、認知症対応型を除く通所介護全46事業所に導入した。身体機能の可視化・データ化によるサービスの質向上と、介護職員の負担軽減を目的に、順次運用を進めている。

 ロコモヘルパーは、赤外線深度センサーカメラが骨格情報を認識し、姿勢や動きを自動測定・評価・記録するシステム。現在は「開眼片足立ち」「通常歩行・最大歩行」など5つの項目から選択し、測定情報は映像とデータで自動的にパソコンに記録される。

 映像は前回測定分と合成した再生が可能で、歩行速度などの変化をひと目で実感。「評価レポート」では測定結果とともに、今後の機能訓練の方針を含めたコメントも自動で出てくる。また、動作中の頭や腕、腰など体の各部位の軌跡を追う機能もあり、より精緻な身体機能の評価が可能だ。

0802solast2.jpg ソラストは2年前よりモデル導入を行うなど開発に協力。「利用者の意欲と、測定・記録の作業効率が大幅にアップした」と同社介護事業本部関東介護ブロック・菅原明彦ブロック長は評価する。利用者については、自分の動きが見える楽しさや、改善が一目で分かることがモチベーションを高めている。「職員と一緒に映像を見ることで、コミュニケーションにもなっている」。

 また、導入前はストップウォッチとメジャーで測定し、全て紙に記録していた同社。「手作業だと見る角度やストップウォッチの押すタイミングなど、職員間のバラツキがどうしても発生していた」と同氏は指摘する。ロコモヘルパーはメニューを選ぶだけで、職種を問わず誰でもワンタッチで操作。帳票類の転記も一切無くなり業務効率が大幅に改善した。

 同社の通所介護では概ね、午前中に運動し午後の空き時間に測定時間を設けている。1利用者あたりの測定サイクルは約1年、短い人では3カ月ほど。1事業所で1日の測定人数は平均4、5人となっている。

 機器説明等で各事業所をサポートする同事業本部小山美紀氏は、「測定5項目を全て行った場合、1人にかかる時間は15分程度。これまでの作業負担と比べても、無理なく実施できている」と説明する。

 評価レポートは家族や他事業所と共有でき、地域のケアマネジャーからの評価も上々。事業所で実際に試用してもらう機会も増えている。菅原氏は「実際に機能維持・改善に寄与できたかは、より長期的な評価が必要。蓄積データの分析に取組みたい」と強調。「5,000件程度のデータは集まると見込んでいる。より個別性の高い機能訓練を提供し、差別化につなげていく」と今後の展開を述べた。

 キヤノン社は予防通所介護・通所リハをメインターゲットに、3年間累計で1,000施設の導入目標を掲げる。同社企画管理本部浅野康課長は「健康寿命の延伸や介護人材確保といった、社会課題解決の一助としても取組む」と話す。

 税抜価格は三脚付きカメラ、パソコン、プリンタがセットで60万円~、年間保守価格3万円。

 商品の問合せはキヤノン社(☎03・6701・3612)まで。

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