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ビジネス松永製作所 樹脂製車いす「モルフ」開発2016年6月16日07時00分

ANAで導入保安検査から機内まで1台で

0608matsu.jpg 松永製作所(岐阜県養老町、松永紀之社長)はこのほど、樹脂製車いす「morph」(モルフ)を開発し、4月末から全日本空輸(ANA)に提供した。

 ANAでは、羽田空港国内線の第2旅客ターミナルで、モルフを64台導入、車いすが必要な乗客が保安検査場のセキリュティーゲートを通る際に、同機に乗り換えてもらい、スムーズに通過できるよう配慮を行った。

 「これまで検査場に備え付けられていた車いすでは、探知機が金属部分に反応してしまい、金属類を身に着けていなくても必ずボディーチェックを受けなければならなかった。そのような不便さや身体的負担を解消し、スムーズに搭乗してもらえるようになった」と松永社長。保安検査場を通過した後は、大車輪を取り外して全幅を狭め、そのまま4輪キャスターで走行して飛行機に乗り込み、機内の通路を通って座席まで移動できる。大車輪を外すと全幅は約40㎝となり、小型機以外の多くの飛行機で、通路を通ることができる。

 約3年前にANAから松永製作所へ、金属探知機に反応しない車いすの開発について打診があり、様々な非金属素材を試した結果、樹脂製にたどり着き開発にこぎつけた。折りたたみができないためJIS認証は受けられないが、JIS規格に準拠した安全性能試験をクリアしている。

 ANAは、国内の各空港の車いすを順次モルフに置き換えていく方針。また松永製作所では今後、海外の空港でも採用されるよう働きかけていく。

 「2020年の東京五輪・パラリンピックでは、警備が強化され、競技会場などへの入場の際にも、金属探知機によるセキュリティ・チェックが行われることも想定される。そのような場所などにも活用されることを期待している」と松永社長。

 また同社では、医療機関のMRIの検査室向けに、検査機器の強力な磁気に反応しないよう、磁性体をほとんど含まないアルミやステンレスを用いた専用車いすを提供しているが、「現在は機器の磁力が3テスラまでは対応できているが、今後さらに大きな磁力をもつ機器が使われるようになった場合に、一切磁性体を含まないモルフを活用してもらえると考えている」(松永社長)。

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