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ビジネス夢のみずうみ村 FC加盟募集 2年で50カ所目標2014年12月18日08時00分

 山口県や首都圏でデイサービス「夢のみずうみ村」などを展開する夢のみずうみ社(山口県防府市、藤原茂社長)が、今後2年で全国にフランチャイズ50事業所の展開をめざし、事業者募集を始める。施設内通貨ユーメや、利用者が自らその日の活動を決め、主体的に取り組むユニークなサービス内容は、各種メディアにも多く取り上げられてきた。藤原社長は「我々と思いを共有できる経営者とFC展開を進めたい」と意気込む。評判のデイサービスが各地に展開されることで、地域で競合するデイサービス事業者を含めて、サービスの質の競争が進むことも期待される。

本人の自己決定意欲が自立支援の一歩

1213yume.jpg 夢のみずうみ村の利用者は到着後、その日の活動を自主的に選択し、ホワイトボードのタイムテーブルに予定を貼り付けていく。調理、入浴、洗濯、趣味(カラオケ・陶芸・園芸・ダーツなど)のほか、重力付加の少ないプールでの水中運動、階段の上り下りなど、あらゆるメニューが凝縮されている。

 たとえば洗濯物を自宅から持ち込んで、自ら事業所内の大型洗濯機・乾燥機を使って綺麗に仕上げ、自宅に持ち帰ることができる。これによって、自宅での洗濯・物干し作業を億劫に感じている人にも、身なりに気を遣う習慣が維持できる。

 デイサービス利用の目的の多くを占める入浴についても、介護職が入浴をさせてあげるのではなく、個浴を基本とするなど、自宅に帰っても一人で、あるいは介助者の負担を少なく入浴できるような入浴訓練の場となることを主眼としている。

 調理も、日替わりのメニューを教わりながら調理し、持ち帰って食べることもできる。料理をする習慣のない人にも、自炊する動機づけになる。

「ユーメ」で金銭感覚も鍛える

 こうしたプログラムに参加するには施設内通貨「ユーメ」が必要。そのため利用者はユーメの獲得を目指す。ユーメは「タオルたたみ」「食器の片づけ」「植物への水やり」「庭の草引き」など手伝いや「歩行訓練」「頭の体操ドリル」といったリハビリへの取り組み等のほか、あらゆる活動により集めることができる。また、一攫千金を狙ってカジノに参加することも自由。事業所内の「夢銀行」では預金・借り入れもできるなど、実社会での金銭感覚に近づけるようにしている。

デイサービスは生活行為向上の場

 藤原社長は「高齢者には筋力や、関節の可動域を広げることだけを目的としたリハビリだけでは不十分。日常生活に立脚した活動を利用者が自ら組み、取り組んでもらえば日常生活でできることが増える。調理から食事、片づけなど一連の動作のすべてができるようにする必要がある」と、具体的な目標をもって、自らの意志で活動する気持ちの大切さを指摘する。生活行為向上こそがデイサービスの役割ということだ。

引きこもり高齢者の参加を喚起させる仕組み

 一般論として、男性は画一的な内容を集団でとりくむデイサービスに抵抗を感じることも多く、女性利用者が多くを占めるのがデイサービスという現実がある。ただ、夢のみずうみ村の場合、男性利用者の割合が女性よりも多い。藤原社長は「自分で決めて、自分の目的に向かって取り組むことは、定年後に引きこもりがちだった男性を引き付ける魅力がある。利用者獲得によってデイサービス経営が安定するということもありますが、ほかのデイサービスを利用してこなかった新規の人なので、地域の同業者と利用者の奪い合いなどにもなりにくい」と、引きこもりがちな人の社会参加のきっかけづくりにも効果的と説明する。また、良い意味で地域のデイサービス事業所で質の競争が起これば、地域ごと生活行為向上を目指したデイサービスの取り組みが広がる効果も期待できる。

志のある人物・法人とFC展開を

 夢のみずうみ村のユニークな取り組みは同業者からの関心も高く、既存デイサービス事業者や新規参入予定者等からFC加盟の問い合わせも多い。ただ、見学・研修は受け入れるものの、これまでは原則としてFC制は実施してこなかった。

 今回、2年間で全国50事業所のFC展開に方針転換したのは、15年改正などでデイサービスに厳しい視線が向けられている中、業界を挙げてデイサービスの資質を向上させていきたいという思いが強い。外部へのノウハウ伝達は、現行の研修事業とFC展開の2本立てとなる。

 藤原社長は「重視するのは社会貢献をしたい意志を明確にもつ個人や法人。あるいは、すでにデイサービス事業に参入しているが、当社の方式に共感いただき、転換をしたいと思っていただける法人」と強調。単に条件面での合意ではなく、じっくりと2年間かけて、全国にそうした志をもつ人や法人と出会えた地域に対して、FC展開を進めたいという。

 現在予定しているFC制度概要は▽契約期間5年(契約延長可)▽5年後に看板を下ろして別名称で事業継続も可(保証金も返却)▽ロイヤリティーは月額売り上げの3%――など。加盟金は新規事業者の場合250万円/税抜(加盟金200万円+研修費50万円)、既存デイサービス事業者の転換の場合200万円/税抜(150万+50万円)など。

 FC加盟により「夢のみずうみ村」「人生の現役養成道場」を標榜することができるほか、ノウハウを生かした特徴的な事業所内環境づくりを設計・展開することができるようになる。ほかにもITを活用した記録・評価手法「夢のみずうみ村総合ケアシステム」を活用できるほか、同社グループの一員として年2回の合宿への参加などが受けられる。

 問合せは同社事業部(☎083・995・2820)まで。

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明るく広い事業所内。男性利用者が多い

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和太鼓とドラムセットもたたける

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