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ビジネススロープ 4年で件数倍増、単価4割減2017年9月26日07時00分

0420slope.jpg 介護保険レンタル品の一つ、スロープは在宅での段差解消ツールとして利用が進んでいる。段差・幅・奥行など、さまざまな家屋環境に対応すべく各メーカーは独自の商品開発に取組む。レンタル実績と共に紹介する。

 厚生労働省の介護給付費実態調査によると、2017年3月審査分のスロープの貸与件数は27.2万件で前年同月比14.1%増。福祉用具全体(同6.8%増)と比べても伸びが大きい。4年前の13年からは2倍近く増えている。

 一方、貸与1件あたりの平均単位数は335単位で、福祉用具全体の平均単位(355単位)を下回る。前年同月比で8.5%減、4年前より40%近く下がり、市場拡大と並行した価格競争も年々厳しくなっている。

設置環境の多様化

0420slope2.jpg レンタル件数が堅調な背景には、車いすや歩行器・車の利用拡大とあわせ、日本の家屋環境への適応や取り回しやすさなど、介護現場のきめ細かいニーズに各メーカーが応えてきたことも大きい。

 「可搬型」と言われ、取付け・設置工事を伴わないスロープは、構造上①折畳式の一枚板タイプ②2本1組のレールタイプ③廊下から和室などへの小段差に対応する屋内用タイプ――の大きく3つ。なかでも玄関口などで主に使用する一枚板タイプは、日本家屋独特の間口の狭さに適応すべく、ここ数年は「幅狭タイプ」が主流となっている。

 各社商品の最小幅を比較すると、「ダンスロープ」(ダンロップホームプロダクツ)70㎝、「ケアスロープ」(ケアメディックス)70㎝、「スマートスロープ」(ランダルコーポレーション)69.5㎝、「段ない・ス」(シコク)68㎝、「軽々スロープワイド」(アイシン軽金属)64.5㎝。

 また、高段差への対応としては、「ケアスロープ」と「ダンスロープ」が業界最長285㎝タイプを有し、より緩やかな傾斜で安全走行を助ける。ケアスロープの場合はさらに、スロープ2本をジョイント台で連結した「ケアスロープJ」が最大段差81㎝に対応。スロープ、ジョイント台の3パーツに分けて運搬でき、各パーツ補修部材が用意されているなど、メンテナンス性も高い。

 同様に、軽々スロープワイドは折畳み可能な「軽々スロープ+」と連結させると最大45㎝の段差に対応できる。

 乗入れ場所への工夫を施しているのがシコクの「Lスロープ」「Zスロープ」。左右どちらの方向にも曲げられるカーブ型スロープは、狭い玄関や、入口の向きに対し上り框が直角になっている場所で有用性を発揮する。

軽さ・使いやすさ追求

 必要な場所へ必要な時に設置できる可搬型であるがゆえ、介助者や貸与事業所が取扱いやすいという点も極めて重要となる。その一つの指標、「軽量化」を極めたのがダンスロープシリーズの最新タイプ「ダンスロープエアー」。200㎝サイズで重さ約8㎏と従来機種より10%の軽量化を実現した。特殊カーボン織物を採用し、本体を中空構造としている。

 また、ランダルコーポレーションのスマートスロープは14年にグッドデザイン賞を受賞し、ひときわ注目を浴びた製品。デザインだけでなく軽さ、丈夫さ、メンテナンス性などをトータルに追求した点が評価された。

 軽さではプラスチックの樹脂心材にアルミ板を挟んだ「アルポリック」を活用。アルミより軽量かつ丈夫で、低コスト化もはかられた。また、幅を狭くしている分、車いすの操作が不安定にならないよう、スロープ上に黄色い矢印をデザイン。矢印にタイヤを合わせることで安心・スムーズな走行を可能としている。

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