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ビジネス「車いす・シーティングの理論と実践」 発刊2014年6月27日08時00分

0608kei.JPGこれまでなかった「シーティングの教科書」

 日本車椅子シーティング協会(略称=JAWS)編集「車いす・シーティングの理論と実践」が発刊された(発行=はる書房)。兵庫県立総合リハビリテーションセンター名誉院長の澤村誠志氏、横浜市リハビリテーション事業団顧問の伊藤利之氏を監修に迎え、シーティング論に造詣が深い医師、PT・OT、工学博士、そして技術実践者など30人が執筆を担当した。400頁を超える本書は、最先端のシーティング知識、技術を集約した現時点の決定版といえる一冊だ。同協会代表理事の川村慶氏(川村義肢社長)に制作の狙いを聞いた。

シーティングの「基準」をつくる

 目指したのはシーティングの教科書。これまでは日本のシーティングに体系化された知識、情報は存在していなかった。全国各地のシーティングの実践者らは、それぞれの考え方や経験から、独自に方法論を深めていった。それは、それぞれ非常に優れていたが、安定して座れない障がい児・者、高齢者へのシーティングに、地域差を生みかねなかった。用語もそれぞれの解釈で用いられ、統一されてはいなかった。

 シーティングをこの先、さらに発展させるためにも、まずは統一されたシーティングの基準をつくる必要があった。その思いから、本制作が始まり、今回上梓した「車いす・シーティングの理論と実践」は、まさしく基準をまとめたシーティングの教科書といえるだろう。医学・工学知識、製作技術、使い方など、シーティングの基礎から応用、実践までを網羅した。長年、現場の第一線で活躍してきた実践者の共著。調整や編集など難航する場面もあり、全てを順調に進められたわけでは決してないが、妥協せず、それぞれが満足する内容に到達できたという自負がある。

 学術的にも実践的にもシーティングをさらに高めるとともに、さまざまな研修でも本書を活用し、後進の育成に役立てていきたい。ただ、これで完成ではなく、シーティングの発展とともに、内容を見直していく必要があるだろう。

シーティングの存在を知れば現場は変わる

 一方で、シーティングの考えを介護現場に一層普及させる取り組みも重要だ。介護施設などで、今にもいすから滑り落ちそうな姿勢の入居者を見かけることも少なくない。不適切な姿勢や、それを解決するシーティング技術の存在を知ってもらうだけでも、状況はかなり変わってくるはずだ。

 当協会も制作に関わり、昨年にテクノエイド協会から発行された「福祉用具プランナーが使う 高齢者のための車椅子フィッティングマニュアル」が、その役割を果たす内容だ。福祉用具プランナーと謳うが、福祉用具の専門職でなくても、どういった姿勢が不適切なのか、その見分け方が習得できる。テクノエイド協会のホームページから閲覧できるので、ぜひ活用してもらいたい。


「車いす・シーティングの理論と実践」

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編集/日本車椅子シーティング協会

はる書房(☎03・3293・8549) B5判406頁6,300円(税別)

 

「福祉用具プランナーが使う高齢者のための車椅子フィッティングマニュアル」

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テクノエイド協会(☎03・3266・6800)

同協会ホームページ(http://www.techno-aids.or.jp/)で閲覧可能

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