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ビジネス民介協 第10回事例発表会 優秀8事例表彰2016年5月 2日07時00分

0412min.jpg 「民間事業者の質を高める」全国介護事業者協議会(略称=民介協、佐藤優治理事長)は2月20日、第10回全国事例発表会を開催した。当日は、それぞれの地区から選出された8つの優秀事例が発表され、会場ではパネル展示による発表も行われた。

 冒頭、来賓として招かれた厚生労働省老健局三浦公嗣老健局長は、「介護に携わる人が尊敬され、いきいきと仕事に取り組むという意味で、事例発表会は極めて重要」と述べ、「高齢者を支えるという立場から、現場で働く皆様を応援していきたい」とエールを送った。

 今回の事例発表では、北海道から九州まで全国8地域から各1事例を選出。訪問看護、デイサービス、居宅介護支援、認知症グループホーム、障がい者の就労支援など様々な事例が発表された。

 宮城県石巻市で地域に密着した介護サービスを展開するぱんぷきんの生活相談員、江藤さおり氏は「『地域を創造する』短時間型運動デイサービスへの挑戦」と題し、介護予防デイでの取り組みを報告。震災の被害によって資源が失われた沿岸部の地域包括支援センターと協力し、利用者を卒業させ、地域に帰す実践事例を紹介した。具体的に行ったのは、①個別機能訓練の強化②卒業後に帰れる居場所の創出――の2つ。

 ①では、理学療法士、機能訓練士、生活相談員がチームになって利用者宅を何度も訪問。家の中でやりたいことを聞き出して、デイでの個別機能訓練を実践するほか、自宅でも行える個別訓練メニューを提供した。②では、地域包括支援センターと協力し、指定された場所で運動や脳トレを提供。卒業した人でも楽しんで通えるようにレクリエーションを重視し、地域での居場所を創出した。

 江藤氏は、「昨年4月の報酬改定は経営的に厳しかったが、これを機会に事業所の役割と機能を再認識することができた」と振り返り、「卒業は利用者にとって通過点。人生の最後まで寄り添える事業者でありたい」と抱負を述べた。

 大阪府守口市でコミュニティケアサロンを運営するケイ・アンド・エムソリューションのケアマネジャー、柴山慶子氏は、「地域問題の解決に資するコミュニティケアサロンの運営」と題したテーマで発表。地域交流の拠点として運営するコミュニティケアサロン「らら♪こあら」での独自の取り組みを紹介した。「らら♪こあら」は商店街の中にあり、スタッフも近所の主婦が中心。1階でモーニングとランチを提供し、2階に設置したケアプランセンターでは介護の相談を気軽に受けられるなど地域交流のいこいの場となっている。また、折り紙教室や、昭和の音楽鑑賞会、婚活パーティーなど定期的にイベントを行っており、イベントをきっかけにサロンに通うようになった人の電話での安否確認など、自然な見守りシステムを構築。柴山氏は「サロンの運営を通して介護サービスを利用できない人の受け皿になると同時に、介護予防の取り組みを進めていくことで、安心して暮らせる街を創造していきたい」と意気込みを語った。

 発表後には、佐藤理事長から発表者全員にトロフィーと表彰状が授与された。閉会の挨拶で佐藤理事長は「制度を作っていくという気概を持つ企業が求められる時代。今日の事例発表会を通して介護に携わる一人ひとりが、活動を推進していってもらいたい」と強調し、締めくくった。

 このほか、会場では、優秀事例以外に応募があった事例の発表もパネル展示によって行われ、「ありがとうボードが教えてくれたこと『スタッフの笑顔の先にあるご入居者様の感動を目指して』」(ケアスタッフ)、「認知症デイサービスにおける園芸を通じたケアの実践について」(新生メディカル)など8事例が紹介された。

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