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シルバー産業新聞

踏み出す勇気が新しい自分をつくる

水泳

東京都練馬区 嘉陽ジャネットさん(63)

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 ねんりんピックの出場は、2年前の栃木に続いて2回目。前回は自由形での出場だったが、今回はバタフライで挑む。

 水泳を始めたのは8年前。「娘が『お母さん、運動をして!』と一式持ってきたのがはじまりです。それまで全く興味がありませんでした」と振り返る。

 区営プールに行き自己流で泳いでいたところを、ジャパンマスターズ出場経験者に見初められ、スポーツクラブで本格的に泳ぐことを勧められる。

 しかし20年、30年選手の中、本当についていけるのか不安で、返事は2年間できなかった。

 そんな中、友人が50代の若さでがんに侵され亡くなった。「彼女のことを思って、塞ぎ込んでいました。でもあるとき、時間やチャンスは当たり前に得られるものではないと気づいたんです。ここで挑んでみるべきだと、彼女が教えてくれたようでした」と嘉陽さん。悲しみを、踏み出す勇気に変えたという。 それからはスポーツクラブのプールでほぼ毎日練習。「練習が多すぎるとか、辛いと思ったことはありません。時間になると勝手に体が泳ごうとします」と笑う。自由形、平泳ぎ、背泳、バタフライの4種目をしっかりと身に付け、わずか8年で約60個のメダルを手にした。 

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 水泳を始めて得た一番の宝は、仲間だと話す。クラブのメンバーとは練習だけでなく、楽しいおしゃべりや食事も共にする。全国各地さまざまな大会へ一緒に参加するときは、記念写真も忘れない。「初心者の私がここまで来れたのは、ひとえに素晴らしいコーチや友人のおかげ。水泳を始めて、いろんな人に支えられていることを改めて実感しています」と嘉陽さんは強調する。

 大会には毎回、「イメージ」を持って参加する。嘉陽さんにとって大会は、自分がどう泳ぎたいかひたすら考え続けた結果を、形にする場だという。

 「パズルは上手くはまって完成すると、一つの絵が出てきますよね。私の水泳も同じなんです。普段の練習がパズルのピース。大会という枠組みの中でぴたっと組み合わさり、理想の泳ぎが出来上がるあの感覚は、一度味わったらやみつきになります」(嘉陽さん)。 

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 イメージ通りに泳ぐポイントは、緊張しないこと。水と自分だけの世界で、自分のポテンシャルを焦らず、いかに引き出していくかが重要だと説明する。

 ねんりんピックで楽しみにしているのは、他の人の泳ぎを見ること。「たくさんの先輩たちがいらっしゃいます。素敵な泳ぎを勉強させてもらいたい」と、嘉陽さんは向上心に溢れている。

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