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シルバー産業新聞

弓道 白石岸夫さん(宇都宮市)

元気で長生きは弓道のおかげ 91歳の武道の達人が初出場

nen04kyu.jpg 武道の経歴がすごい。剣道・教士(七段)、居合道・教士(七段)、銃剣道・四段、刀道・範士。それだけの達人が、65歳の時に、70歳の日光の人の弓道の姿に接して、弓の道に転換する。それ以来、ほとんど弓道一筋。

 シベリアに5年間抑留され帰国。警察学校の教官として、公私とも厳しく律する生活を続けた。そんな白石さんに弓道はぴったりだった。技術の向上をめざすとともに、弓道の礼法は、その人をさらに成長させたようだ。

 自宅に「白心館道場」(白石の心)と名付けた弓道場を建設し、28m先の的を狙って射る。白石さんは、自宅での練習でも、20数年間、白の稽古着、黒の袴、帯、足袋を着けて行ってきた。練習とはいえ、トレーニングウェア姿では、弓を持たない。これは白石さん自身も「誉めてやりたい」というが、これが弓道の礼法を大事にする白石さんの信念だ。

 弓道でも、錬士で、07年84歳にして六段に昇段。

 「この歳まで元気でいられるのは、弓のおかげ。礼法を大事に、姿勢よく、精神を統一して弓を射る」。体にも心にも、非常に良いそうだ。弓を引いて、矢を射る時には、指先の末梢の血管や神経だけでなく、足先の末梢の血管や神経を刺激して、体に良いそう。そして矢を射る時の緊張感が心にも好影響があるという。

nen04kyu2.jpg また、弓を強く引かないと、強い矢を射られないと思われがちだが、手の内の働きがあって、実際には弱い弓でも強い弓に見せることができるそうで、「年配者ならではの弓がある」という。「私くらいの歳では、ほかの武道は続けられない、高齢者になっても続けられる武道は、弓道だけ」と、弓への思いは強く深い。今でも、自宅での練習以外で市の弓道場に出かければ、朝から夕方まで弓を引いているという。

 また、弓をやっているおかげで、普段の立居振舞いが、周りの人を感心させることも多いようで、身に付いて自然に出る弓道の揖(ゆう)というお辞儀(礼)が誉められることもしばしば。特別大層なお辞儀ではないが、心のこもった礼を失しないお辞儀として、周りの人の目を引き、弓道の礼だとわかると、納得されるという。

 ねんりんピックには、今年は地元でもあり、県弓道連盟の人からのすすめもあって、出場を決意した。出るからには、優勝まではいかなくても、「あのお歳であれだけ」、と思わせる弓を見せてくれるはず。また、そう思わせる雰囲気を持っている人だ。

 

凛とした弓さばき

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