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シルバー産業新聞

アーチェリー 東京都多摩市 原泰さん(74)

必要なのは「慎重さ」より「リズム」

チームの先陣切り流れをつくる

hara1.jpg 「仕事も趣味も、休み休みではなく、一気にやってしまいたいタイプ」というのが原さんの自己分析。アーチェリーという競技はより慎重さ、集中力が求められるイメージだが「こんな性格のほうが向いています」と原さんは言う。

 というのも、団体戦の場合、制限時間内にチーム全員が順番にシューティング(射矢)を終えなくてはならないルールがある。具体的には、3人チームで2分間に1人2射ずつ、計6射。前の人が時間を使ってしまうと、チーム全体の焦りにつながってしまう。

 原さんはテンポ良く、間を開けずに矢を打ち込む。団体戦では主にトップバッターを担い、後続のメンバーに精神的余裕を与える。「団体戦ではより決断力が要求されます。試合の緊張感は確かにありますが、慎重になりすぎず、普段の練習と同じリズムをいかに保つかが大事です」。

 原さんがアーチェリーを始めたきっかけは、定年後に奥さんと一緒にできる趣味を探していたのだという。62歳で初めて弓を手にした。「最初は一緒にやっていたのですが、そのうち妻は飽きてテニスに逃げました」と原さんは笑う。

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 ところが、数年後の東京都大会で原さんは、元国体選手などキャリア豊富なシニアがひしめく中、2年連続の優勝に輝いた。「途中から急激な上達を体感した」という原さんは、練習での点数も全てノートに記録し、常に自分の状態把握・分析を心がける。

 また、原さんが上達するための要素にあげたのが「道具選び」。「張力が強く、矢がまっすぐ速く飛ぶ弓が良いと思われがちですが、自分の体格・筋力に合っていないと、構えた時に体幹がブレやすく、そして必ず身体のどこかに不必要な負担、痛みが出てきます。特に初心者は、販売店の店長さんやアーチェリー場にいるコーチなど、詳しい人にまず相談することです」と説明する。

 矢も1本1本で性質が異なる。原さんの場合は、購入した1ダース12本を全て練習で打ち、その中からまとまりの良い3本を試合に使用。ミリ単位の勝負を制するために最低限の準備だと強調する。

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 「経験で得る情報、見る情報、聞く情報など、さまざまな情報を網羅してはじめて、自分の武器になると信じています」(原さん)。

 定年まで大手建設会社に勤めていた原さんは一級建築士。現在は国民宿舎の改修設計や運営の一部を請け負う仕事をしている。偶然にも、現在建替え中の案件が山口県に。「今回は半分大会、半分仕事の山口行きになりそうです」と話した。

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