ケアマネジャーはじめ介護・医療に携わる皆さまへ様々な最新
情報を深く分かりやすくお伝えする「シルバー産業新聞」です。

Care-new.jp

大中小 テキストサイズ変更RSS

シルバー産業新聞

剣道 山口市 神徳正治さん(73)

相手を見極め、最適行動で一本を「静かな攻防」の醍醐味伝えたい

kamitoku.jpg 今回がねんりんピック初出場となる神徳さんは剣道7段の腕前。国体や都道府県対抗剣道大会には何度も出ており、全国大会の試合経験は豊富だ。チームでは大将をつとめる。「剣道は生涯スポーツ。60代だと現役選手もまだたくさんいますよ」と、レベルの高い対戦を楽しみにしている。

 神徳さんは剣道の魅力を「社会生活への転移性」と表現する。「第一に礼儀作法。人に会えば挨拶し、道場に上がる時は履物を揃える。少年剣道でまず徹底して教わる部分です」。

 また、試合に勝つためのプロセスについては「構えた瞬間から数手のうちに相手の間合い、クセ、スキなどの力を推し量り、攻め方を判断し、実行し結果を検証する。これを試合中のわずかな時間で反復し、最適行動をとる。仕事の進め方そのものです。動きがなくても、頭と心の中では常に戦っています。この『静かな中での攻防』が剣道の醍醐味です」と語る。

 戦後は占領政策で、他の武道とともに禁止されていた剣道だったが、1952年のサンフランシスコ講和条約で解禁。神徳さんが剣道をはじめたのはその5年後、中学2年のときだった。現在の全日本剣道連盟もその年に発足した。

 高校ではインターハイ出場も遂げた神徳さんは着々と実力を蓄えた。高校卒業後は警察官の道へ。警察では剣道と柔道が正課科目になっており、ここでも稽古に励んだ。

 30歳からは警察の本業に専念。山口県警時代には鑑識課や覚せい剤の取締り捜査も経験した。なかでも、本人が「最も忙しかった」という捜査一課には6年間配属し、課長も務めた。「一晩に2、3回、事件があるたびに起こされることもしょっちゅう。昼も夜も関係ありませんでした」と当時を思い出す。

 それでも時間を見つけては県警前にある武道館へ通い、感覚を研ぎ澄ませた。「若い頃はとにかく勝ちたい、負けると悔しい、という気持ちだけが続ける原動力でした」(神徳さん)。

 リタイヤした現在は、朝6時から1時間ほど、同じ道場で稽古をこなす。その時間になると、たいがい同世代の人たちが練習しており、よく手合わせもするそうだ。

 その後は9時半にオープンするスポーツジムで筋トレや水泳などで汗を流し、昼前に帰宅。このルーティーンを毎日続ける。今では完全に、健康づくりとしての生活の一部になっているという。

 3年前からは山口県剣道連盟の会長も務める神徳さん。今回のねんりんピックでは選手としてだけではなく、運営協力にも大忙しだ。「特に審判員の養成などは1年間かけて準備してきました。チームが勝つことももちろん大事ですが、他県の参加者が気持ちよく競技してもらい、山口に来てよかったと思ってもらえる大会にしたいです」と述べた。

kamitoku2.jpg

98年の神奈川国体当時

  • 福祉住環境コーディネーター検定試験
  • SSL グローバルサインのサイトシール