ケアマネジャーはじめ介護・医療に携わる皆さまへ様々な最新
情報を深く分かりやすくお伝えする「シルバー産業新聞」です。

Care-new.jp

大中小 テキストサイズ変更RSS

シルバー産業新聞

初めて正式種目に「マレットゴルフ」 

高齢者にも適した国産ゴルフ

その魅力を地元の斉藤和夫さんに聞く

  斉藤和夫さん(70)は、金沢大学教授を退職後、健康のためもあって、散歩を始めたが、自宅の周辺では近所の人たちの目に止まって照れ臭く、車で海岸の方へ行ってから散歩をすることにした。そこで歩いていると、「カーン」という心地よい音が聞こえてきた。それが、マレットゴルフとの出会いだった。その場所が今年のねんりんピックの会場となる専光寺ふれあいゴルフ場だった。スティックを借りて2、3回打ってみると、面白い。それ以来、「簡単そうで簡単でない」ところにはまってしまった。芯に当ると、結構重いボールがかなりのスピードで地を這って飛んでいく。「それが壮快」。ご自身のように特に運動をしていなかった人が退職してから始めるのにピッタリだという。適度の運動と、「集中心がいい。また目標スコアへの気持ちなどが生活の張りにつながっている」という。足に麻痺のある人、股関節の悪い人なども楽しめ、リハビリにもなるそうだ。

 今では、仲間と、「アカシアクラブ」をつくり、月例会を楽しむまでになった。会員は、男性41人、女性25人の計66人にも。斉藤さんたち会員は、都合のいい時に三々五々集まり、一人であるいは仲間と自由にプレーにいそしむ。プレー代は無料だ。恵まれていると思う。その代わり、それぞれの自由意思で雑草を刈ったり、土をならしたりする。

 斉藤さんは今回、県での大会の成績などを基準に選抜され、晴れてねんりんピックの舞台に立つ。その斎藤さんに「マレットゴルフ」についてお聞きした。

 グラウンド・ゴルフでは、15~50m先のホールポストに向かって、真直ぐに打つのに対して、マレットゴルフでは、コースは人工の土手でくの字に曲げられていることが多く、またグリーンは多くの場合、極端な凹凸がつけられ、グリーン周りからの攻めにテクニックを要する。ゴルフのルールと同様、決められた打ち出し地点からホールへ、できるだけ少ない打数で入れることを競うスポーツ。距離は30~100mで、各ホールごとに設計が異なり、それぞれにパー(3~5)が決められている。またゴルフ場ごとでも大きく異なる。今回の会場となる金沢市専光寺ふれあいゴルフ場は、海岸沿いの防風林の中の松の木などをうまく利用しながら、かなり起伏に富んだコースづくりがされているが、芝生を張ってつくられたり、河川敷を利用したものや、いろいろな形態のゴルフ場があるので、コースの特徴をしっかり把握してゲームをする必要がある。微妙な起伏を読めれば、ホールインワンもある。      

 マレットとは木づちという意味で、木づちを使ってボールを打ち、ゴルフのルールで競技をするという意味から、マレットゴルフ(Mallet Golf)と名づけられた。

 福井市の運動公園指導普及課職員が昭和52年に考案し、当初はゲートボール用のスティックとボールを使って行われていた。レクリエーションスポーツとして職員だけではなく地域住民等にも普及していった。その後、昭和56年以降、長野県体育センターの専門主事により講習会等が行われ県下各地に普及して行った。長野県内では、河川敷や里山など、適した土地が次々とマレットゴルフ場に整備されているという。福井県で生まれ、長野県で育ったといえる生涯スポーツ。
 老若男女を問わず親子ぐるみの愛好者が増え、普及が積極的に進められ、平成9年には元オリンピック体操の金メダリスト小野喬氏を会長に日本マレットゴルフ協会も生まれた。

 道具は、ゲートボールのT字型のスティックをベースに工夫改良し真鍮のリングをヘッドの両面にはめて使用したスティックを、その後改良を重ね、現在はアルミ合金、チタンなどのメタルヘッドにボロン、カーボン、スティールなどのシャフトを使ったマレットゴルフ専用のスティックが使用されている。ボールは直径75mm、合成樹脂製で堅い。ホール(ゴール)は深さ200mm以内、直径185mm以上。

  全国的にも珍しい72ホールを有する斉藤さんのホーム、専光寺ふれあいゴルフ場で熱い戦いが繰り広げられる。

(2010年度号)

  • 福祉住環境コーディネーター検定試験
  • SSL グローバルサインのサイトシール