ケアマネジャーはじめ介護・医療に携わる皆さまへ様々な最新
情報を深く分かりやすくお伝えする「シルバー産業新聞」です。

Care-new.jp

大中小 テキストサイズ変更RSS

シルバー産業新聞

将棋 大館市 小畑勝明さん(62) (2017年秋田)

17n_obata.jpg

好敵手が自分を強くする 助け合う気持ちで一丸に

 藤井聡太四段が14歳2カ月の史上最年少でプロ入りするや、公式戦で破竹の29連勝を成し遂げた2017年。その動向が連日マスコミに取り上げられ、空前の将棋ブームに沸いた。「羽生善治3冠のデビュー時や、7冠制覇時に匹敵する盛り上がりじゃないでしょうか」と話すのは、今年ねんりんピック初出場となる小畑勝明さん。「藤井四段はタイプ的に羽生3冠に近い。緻密で隙のない指回しで、特に終盤の『詰み』に対する嗅覚、つまり完全に勝てる状況が何手後に来るかを、察知できる鋭さがあります」と分析する。

 十級~六段まであるアマチュア級・段位の中で、小畑さんは四段の実力。あえて得意な戦型に固執せず、色んな手を試すのが性に合っている、と本人は述べる。相手の得意戦型の懐に飛び込み、それを上回る手で勝ち切る羽生3冠のスタイルを尊敬しているという。

 現在は、近隣で敵なしといった状況なので、対局よりも専門誌やテレビで棋譜の研究に努める日々。「本格的に将棋を勉強・研究し始めたのは高校生からです」と、決して英才教育ではない道のりを語る。将棋を覚えたての頃は「田舎育ちで、プロやタイトルのことは何も知りませんでした」と小畑さん。隣近所の大人たちとひたすら勝負していたので、当然我流の戦法となる。

 転機は高校のとき。強い同級生が1人いた。小畑さんは昼休み、放課後とほぼ毎日対局したが、1学期は1度も勝てなかった。「悔しくて、夏休みに将棋の本を買い、読みあさりました」。一から定石、陣形、戦術を研究。将棋の魅力にますます引き込まれていった。そして2学期。自らの夏期集中講座が功を奏し、ついに初勝利。その後も互角に近い勝負を続けることができるようになった。「基礎が全然できていなかった証拠です」。

 大学では将棋部に籍を置き、研究を深めると同時に、地域の色んな将棋道場に足を運んだ。

 小畑さんは「結果は全て自分次第。実力がそのまま跳ね返ってくる。将棋の魅力でもあり厳しさでもあります」。年齢制限のないアマチュアの選手権大会では、小学生からお年寄りまで全世代から強者が集まる。藤井四段の快進撃に代表されるように、勝負の場では年齢も経験も関係なく、ただ勝った者が強い、という世界だ。

 将棋連盟の大館支部では、若い世代への普及活動として同市協力のもと、市内全小学校で課外授業を開いている。「同レベルの相手をどれだけ多く捕まえるかが、将棋を面白くするコツです。子供も大人も同じでしょう」と小畑さん。第2、第3の藤井四段の出現へ、フレッシュな逸材に期待する。

 一方、熟練の読みと心理がぶつかるねんりんピック。秋田から5チームが出場し、小畑さんは県将棋連盟による選抜チーム。対局は1チーム3人が横に並び、同時に指すのが特徴。2勝したチームの勝利となる。持ち時間は1人40分と、比較的早指しだ。「2局終了し1勝1敗のときの、残された1人の重圧は相当です。各対局はあくまで個人戦ですが、助け合う気持ちで一丸となってのぞみたい」と小畑さんは語った。

 

ねんりんピックしんぶん2017in秋田

  • 【お知らせ】電子版「シルバー産業新聞」
  • シルバー産業新聞申し込み
  • ハンドブック申し込み
  • SSL グローバルサインのサイトシール