ケアマネジャーはじめ介護・医療に携わる皆さまへ様々な最新
情報を深く分かりやすくお伝えする「シルバー産業新聞」です。

Care-new.jp

大中小 テキストサイズ変更RSS

シルバー産業新聞

ゲートボール 埼玉県上尾市 永井久枝さん(81) (2017年秋田)

17n_nagai.jpg

コートに広がる打撃時の「静」と好プレー時の「動」 全世代の普及へ向けて

 高知大会、山口大会に続き、3回目の出場になる永井久枝さん(81歳)。

 高校ではバスケットボール、埼玉県の上尾に来てからはバレーボールに取り組んでいた。ゲートボールとの出会いは、62歳の時に友人に誘われ、スティックをプレゼントされたことだ。ルールの勉強のために取り始めた審判員の資格では、最上級の指導員資格も取得した。始めて20年弱になるが、「常に上達している感覚がある」と楽しそうだ。

 ゲートボールは高齢者のスポーツと思われがちだが、戦後の遊び道具がない時代に、イギリスのクロッケーを元に考案された日本生まれの子どものスポーツが始まり。埼玉ではジュニア全国大会が毎年行われ、世代を超えて盛り上っている。

 今年のジュニア全国大会では小学生から高校生まで79チームが参加した。「体力差は関係なく、作戦と技術が必要な競技です。世代を問わずにみんなが同じ条件で競技することができるので、混合チームを作り、世代間交流にもつながることが魅力の1つです」と永井さんは話す。

 今年度出場した国内公式大会は10大会に。12年前から数え始めた出場大会数は大きいものだけでも120以上に及ぶ。

 競技は5対5のチーム対抗戦。3つのゲートをくぐらせて得た得点を競う。先攻後攻交互に自分の持ち球を打ち、最後にゴールポールに当てると「上がり」となり、プレーを終了する。自球を打撃し、他球に当てて「タッチ」が成立した場合、自球で他球を弾く「スパーク打撃」を行う。そのためプレー中はコートに10個の球が入り乱れる。一方のチーム全員が「上がり」になるか、30分の競技時間が経過すると試合終了となり、その時点の得点が多い方が勝ちとなる。

 得点を早く稼ぐ人や、相手の妨害役に回る人など、選手それぞれに役割がある。「チームの主将はもっとも重要で、相手の力量を考え2巡目3巡目先を見据えて次の作戦を組みます」と永井さん。単純にゲートをくぐらせれば勝てるわけではなく、「スパーク打撃」で相手ボールの邪魔や、自分のチームのボールをアシストするなど流れや戦略がミソとなる競技だ。「チャンスに応えることができた瞬間はとても気持ちいい」と話す。

 

17n_nagai_2.jpg

 現在競技者はアジアを中心に世界中に広がり、世界大会や交流会が様々な地域で開催される。自身はイギリスでの交流会に参加。イギリスでは高齢者スポーツの感覚がなく、子どもも交流会に参加することに驚いたそうだ。

 次世代育成や普及にも熱心で、大会の運営委員を何度も務め、大会冊子の作成から、協賛会社には自ら交渉を行う。「ピーク時に比べて競技人数が減り、現在は70代後半が多くなっています。小・中・高生や18歳~64歳をつなぐ世代が少ないのが課題です。高齢者スポーツのイメージが強く、元気な高齢者には敬遠されがちですが、それを払拭し、気軽に見に来て参加する人を増やすのが目標です」と強調する。

 何かに集中するのが好きと話す永井さん。ゲートボールの他に、60歳から始めた手芸作品が自宅に多く並ぶ。62歳になって自動車免許を取得。自身の元気の源は「何事も、しなければならないという感覚を持たずに取り組むことで、ストレスの少ない生き方をしているからかしら。子どもたちには好きなように生きているからだと言われます」と笑顔で話す。

 今大会目標は「試合の流れを大事にしたうえで、勝つことです」と力強く宣言した。

 

ねんりんピックしんぶん2017in秋田

  • 【お知らせ】電子版「シルバー産業新聞」
  • シルバー産業新聞申し込み
  • ハンドブック申し込み
  • SSL グローバルサインのサイトシール