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カローリング 砺波市 高島伸之さん(72) (2018年富山)

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「ローラーは生き物」 床のコンディションを読む

 2月の平昌冬季オリンピックで女子が銅メダルを獲得し、一躍注目を浴びた氷上のカーリング。体育館等のフロアで行うのが、ねんりんピック初開催となる「カローリング」だ。こちらは底面の車輪で動く。

 1993年に日本で誕生し、競技名は「軽やかにローリングする」に由来。スポーツセンターや公民館など、身近な場所で全世代が楽しめるインドアスポーツをめざして作られた。カーリングのストーンの代わりに使用するのは底面に車輪の付いた「ジェットローラー」。これを3人1チームで6回、対戦チームと交互に投げ、ポイントゾーンに最も近い側のチームに得点が入る。

 地元「五鹿屋カローリングクラブ」を率いてねんりんピックに出場する高島伸之さんは、競技歴9年。ばったり出会った同級生に誘われたのがきっかけだったという。今ではすっかりはまってしまい、チームでは司令塔。「経験と勘、コミュニケーションがものをいいます」と話す。

 都道府県単位でカローリング協会が設置されているのは全国でまだ12カ所ほど。富山はその一つで、カローリングの県大会も年5大会行われるなど盛んだ。「特に高岡、南砺市といった県西部を中心に競技人口が増えてきている。後発県ではあるが、熱心さは負けていません」と高島さん。自ら普及活動に努め、昨年からは小学校の放課後児童教室で、カローリングを教えている。

 

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 試合の雰囲気・展開は氷上のカーリングに近いのかたずねると、高島さんは「全く違います」。一番の違いはジェットローラーの動き方だという。ローラー底面3カ所にある車輪は、椅子のキャスターのように車軸が自由に動くわけではない。基本的には一方向にしか進まないので、他のローラーを横から当ててもはじかれにくく、最終投の頃にはポイントゾーンに多くのローラーが密集する状態になる。

 また、何回か投げていると、車輪部分にフロアの小さなゴミが付着する。これが微妙な曲がりやスピードの鈍化をもたらすそうだ。「試合会場の傾斜も把握しなくてはなりません。体育館だと大抵、バスケットゴールの下あたりは沈んでいます。フロアは木なので、その日の天候や湿度の影響も受けやすい」。こうした床のコンディションを読む意味において、試合前の5分間練習はとても重要だと説明する。

 3人の投げる順番も大切。高島さん曰く、1番手はポイントゾーンの手前に置くコントロールが何より求められる。2番手はゾーンの中心を取り合い、勝負を大きく左右する。「投げ終わった選手はポイントゾーンの後ろ側に回り、次に投げる人へ指示を送ることができます。よって1番手に司令塔を置くチームも多い」(高島さん)。

 そして3番手は、コントロールだけでなく、ここぞという場面でゾーン中心に密集したローラーを押し出すパワーが必要。このように三者三様の役割がある。チーム編成には苦心すると話す高島さん、チーム意識を高めるためにユニフォームを自ら作った。

 「やっぱり、チーム戦である以上、試合中のコミュニケーションはとても大事だと感じています。ただ、常に誰かが喋っているので、こうした楽しい雰囲気も続けられる理由だと思っています」。

 

ねんりんピックしんぶん2018in富山

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