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ビーチボール 朝日町 廣田京子さん (2018年富山)

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「お家芸」 のプライドで初代王者へ

 富山大会では、ねんりんピック31回目にして初の「ビーチボール」が開催される。競技会場は富山県東端部に位置する朝日町。同スポーツ発祥の地で、今から約40年前、地域住民の健康づくりを目的に始められた。同町で行われる全国大会には300チーム以上が集まるほど。今回、ねんりんピックに富山代表で出場する廣田京子さん(72歳)はビーチボールを「単なるスポーツではなく、生活の一部」と表現する。

健康運動が「井戸端スポーツ」に

 廣田さんが所属する「大家庄スマイルクラブ」は創部35年。現在、24人のメンバーは年齢層別の5チームに分かれ、週2回の練習ではクラブ内のチームどうしの対戦練習が中心。年齢は30代~70代と広い。廣田さんは「主婦が多いので、夕ご飯と片付けを済ませてから来られる夜8時が開始時刻。9時半まで汗をかき、そして11時までノンストップで練習に打ち込む」と話す。

 もともと同町では戦後、農作業の田植えや稲刈りでの前傾姿勢が原因で腰が曲がってしまう人が続出し、これを改善するため、身体が上方に伸びるバレーボールが広まった。

 ただ、ネットの高さ(2m35cm)やボールのスピードについていけない人も多く、もっと手軽にできるスポーツが必要に。同時期に流行っていたバドミントンもヒントに、ビーチボールが考案された。「今は屋内競技ですが、当初はお寺の境内などで、しかも裸足で集落対抗試合を行うこともありました」(廣田さん)。

 ボールは柔らかく、手首を痛めることや突き指の心配はない。ただ、空気抵抗が大きくボールが地面に到達するのに時間がかかるので、むしろ追いかける運動量が多くなるそうだ。廣田さん曰く「ひらひらと揺れて落ちる感じは、木の葉のよう」とのこと。「バレーボールの経験者は、かえってやりづらいかもしれません」。

 大家庄スマイルクラブは全国優勝の経験ももつ。が、ずば抜けて長身のメンバーがいるわけでもない。廣田さんに勝つためのポイントを聞くと、「トップクラスの選手が1人いるよりも、穴がないチームを作ること。4人しかいないので守備範囲は広い。自分のエリアをしっかり意識し、狙い撃ちされないことが大切です」と答える。

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周りを元気にする

 試合になると、一層気合が入るという廣田さん。「若い人には体力で負けるので、最近は頭脳と口で勝負しています」と笑う。クラブのメンバーで同級生の右井康子さんは「とにかく元気さでは衰え知らず。チームがすごくまとまります。ときどき、声が大きすぎて相手を威嚇しているのか、味方にプレッシャーを与えているのか、わからないときもありますが(笑)」と話す。

 地域の絆を何より大切にする廣田さん。ビーチボール以外でも、子供から高齢者までさまざまなコミュニティに顔を出しては元気を分ける。

 例えば週1回、見守りとちょっとした指導を兼ねて足を運ぶのが、65~90歳の人たちが重りをつけて身体を動かす「100歳体操」の教室。廣田さんが来ないと、不満を漏らす参加者もいるそうだ。「『浅く・広く・楽しく』がモットー。絆が途切れないよう、広く地域と関わっていきたい」。

 1964年の東京オリンピックの時に高校生だった廣田さん、実は聖火ランナーの経験者だ。次は選手として、そして県の代表としてチームに気合の火を灯す。

 

 ねんりんピックしんぶん2018in富山

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