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おおかみこどもの花の家 「よう帰ってきたね」 (2018年)

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 富山県上市町出身の細田守監督のアニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」(2012年公開)のモチーフとなった古民家には、毎年1万人が訪れる。町のコミュニティバスの便もある名刹大岩山日石寺のさらに山深にあって、かつては200人規模の集落だった。

 この旧家が「おおかみこどもの花の家」と呼ばれるようになったのは、6年前の映画公開以降のこと。その2年前に日石寺を訪れた細田守監督がこの家まで足を伸ばしたことから、映画の主人公「花」とその家族が暮らす家のモデルになった。

 映画は、主人公花がオオカミの血をひく人の子どもを産み、田舎に移り住んで、独力で子どもを育てるというファンタスティックな家族の物語。世界32カ国でも上映されて、興行収入42億円の大ヒットとなった。

 その後持ち主の山崎正美さんが、花の家の運営を担うNPO法人の理事長となり、映画ファンがサポーターとなって以来、花の家を無料で公開するようになった。花の声役の宮崎あおいさんもやって来た。

 「この家は明治31年に建てられた妻の実家で、妻は高校生までこの家で過ごしました。長く空き家だったのを、映画の舞台になったのを機に、この映画を好きになった人たちが、祖父や祖母のところへ遊びに来たような家にしようとアイデアを出してもらいました」

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 スイカの種飛ばし、オオカミの遠吠えコンテスト、おおかみこども将棋。外国人が自国の輪郭を書いて生まれた都市を書き入れ、後から来た同国人も生まれた都市を書き込む。そうした模造紙が部屋の壁にピン止めされている。運営経費は、来客の買って帰るお土産代などでまかなわれている。

 お客さんはめいめい好きなところに座って、ノートを付けたり、縁側から外を眺めている。

 山崎正美さんは現在、77歳。還暦の60歳を迎えた時、パーキンソン病を発症した。富山の薬の仕事を辞めて、13年前に家族で高齢者介護のデイサービスを始めた。幸い、病気の進行は抑えられている。「自然の中で、花の家を管理するようになって、元気になった」と家族から言われるそうだ。花の家には、都会にはない時間の止まったような空気が流れている。

 積雪1mで、1、2月は休み。朝8時30分から夕方6時まで開く(問合せ☎050・3430・8260上市町観光協会)

 

ねんりんピックしんぶん2018in富山

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