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パズルで取組む頭の活性化 おしゃべりのきっかけにも (2018年)

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 2017年の厚生労働省調査で、日本の平均寿命は過去最高を記録した。長生きすればその分認知症になるリスクも高まっていく。その対策には脳を活性化させる「知的活動」が効果的とされる。認知症介護研究・研修センター研究主幹の藤生大我さんに話を聞いた。

 

 知的活動とは、頭を使う活動のことで、生活に根付いた内容が多く、手軽に取り組むことができます。例えばクイズやパズル、スポーツ、芸術鑑賞、創作活動など趣味として活動していても、実は知的活動に繁っているものが多くあります。

 そのなかでも、パズルゲームは創作活動の側面もあります。複数人で取り組むことで、認知症のケアに必要な「コミュニケーションをとる」「自分の役割を感じる」「褒められることでうれしい感情につながる」などの効果があります。楽しい思い出になれば、再びパズルに取組むという良い循環ができるでしょう。

 また、絵を合わせるための空間把握能力や、指先を使った活動など、複数のことを同時にすることも脳にとって刺激になります。

 しかし、認知症の症状が進んでしまうと、空間把握などが難しくなるので、特に初期段階や元気な時に取組むと効果的でしょう。

 また、状態に限らず集中している時も、脳の活性に良いとされます。集中するには「楽しい」や「好き」といった感情が大事です。難しすぎるとそういった感情が起こりにくいので、パズルの場合はピースを大きくして数を少なくするなど、その人に合った難易度を設定すれば、家族や友人皆で楽しめるでしょう。

認知症を受入れ、できることを維持する

 認知症になると、これまでできていたことに支障が出てしまいます。だからといってできることまで取り上げてしまうと、進行が早まるリスクがあります。脳の機能は使えばその部分は維持されるので、できることの継続が進行抑制に非常に効果的といわれています。

 ただし、予防を意識しすぎるとストレスにつながってしまいます。

 90歳以上の8割が認知症であるという調査結果もあるので、長生きすればいつかはなるものと考えることも大切です。できないことは支えてもらうことで豊かな生活を送ることは十分可能でしょう。

 

ねんりんピックしんぶん2018in富山

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