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18年ぶりのねんりんピック 人のつながりで得た復活劇

バウンドテニス

長崎県大村市 飛口幾代さん(80)

1704higuchi.jpg 1998年の愛知大会以来、実に18年ぶりのねんりんピック出場となる飛口さん。当時は、所属していたソフトテニス部の先輩たちが定年退職後、次々とねんりんピックに出場しているのが羨ましかったと振り返る。「大会のことはその頃から知っていました。早く60歳になりたいと思っていたほどです」。

 軟式テニスを中学、高校と続けてきた飛口さんは23歳で結婚し、子育てをしながら幼稚園教諭の仕事などに就いた。40歳前後のとき、大村市に婦人テニスクラブができ、飛口さんも加入。ねんりんピックは96年の宮崎大会と98年の愛知大会に出た。「スポーツをやっていると、とにかく周りのみんなも元気になる。交流があるからこそ楽しい」と飛口さんは語る。

 その後、圧迫骨折が判明しソフトテニスは一旦やめざるを得ない体に。「プレー中に起こったのか、結局のところ直接的な原因はよく分からないまま。今はジャンプするのも怖い」と話す。再びねんりんピックに出るとは夢にも思わなかったそうだ。

 出場のきっかけは、スポーツレクリエーション大会で一緒に出場した友人からの誘い。長与町でバウンドテニスのチームを立ち上げ、飛口さんにもぜひ、と声がかかった。

 人のつながりを大切にする飛口さんは断れない性格。「若い人には勝てないので無理はしません。マイペースにやります」と素っ気なく答えるも、「マイナースポーツなので、これを機に競技が少しでも広がれば嬉しい」と参加の目的を口にする。

1704higuchi2.jpg バウンドテニスは、通常のテニスとほぼ同じルールだが、大きな違いはコートの広さ。横3m×縦10mとテニスコートの約6分の1で行われる。競技名は英語の「boundary(=限られたスペース)」と「バウンドする」に由来する。「試合を見たことがないと、スカッシュのように壁にバウンドさせると誤解している人も多いみたいです」と飛口さんは説明する。

 特にテニス経験者は、最初は必ず遠くに飛ばしすぎて、ラインオーバーすることが多くなるそうだ。飛口さん曰く、テニスとは全く性質が異なるスポーツ。それが魅力の一つでもあると話す。「ダブルスで、卓球のように交互に打たなくてはならないのがミソ。2人の呼吸、連携が勝敗を分けることになります」。50年連れ添った夫も大のスポーツ好きで、共にプレーすることも。大村市で障がい者スポーツの大会運営など普及に勤しんでおり、自身も聴力に障がいをもつ。自宅では畑作業・庭作業に忙しく、2人が住む築90年の木造の自宅前にはたくさんの鉢植えが身を寄せるように並んでいる。「世話はほとんど主人任せ」だそうだ。

 飛口さんはほかにも、趣味の大正琴を25年、歌の教室は15年と息が長い。練習場までは自分で車を運転して出かける。「スポーツもそうですが、活動の場で交流があるからこそ続けられます」。ねんりんピックでの新たな出会いに目を輝かせる。

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