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富山の新ブランド米 「富富富」デビュー (2018年富山)

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日本一小さい村で、日本一美味しい米

 15年の研究を経て、新しい富山米が18年10月11日に発売された。公募9000通以上の中から選ばれたその名前は「富富富」(ふふふ)。テレビCMで耳にした人も多いのではないだろうか。富山の水・大地・人が育てた富山づくしの米であり、食べた人に「ふふふ」と微笑んで、幸せな気持ちになってもらいたいという想いが込められている。

 作付面積522ヘクタール(ha)、収穫量は2500トン。うち県外への販売は1000トンを見込んでいる。11月3日に開幕する「ねんりんピック2018富山」では、参加者へ提供する弁当にも使用される。

 富富富は、県米作の7割を占めるコシヒカリの課題であった▽高温になると白く濁った未熟粒が発生▽草丈が長く、風で倒れやすい▽稲穂やもみを枯らす「いもち病」に弱い――を克服する新品種をめざし、2003年より研究に着手。約3000個体の遺伝子から絞り込みを行い、昨年、1系統が選出された。

 草丈はコシヒカリより10cmほど短く、耐風性を高めた。今年9月、全国で猛威をふるった台風21号が直撃した際も、コシヒカリは倒伏が見られたのに対し、富富富は耐えてしっかりと立っていたという。また、農薬や肥料はコシヒカリの8割程度に節減し、安全面にも配慮した。今年度は県内で生産者を募り、種もみを配布。収穫分は全て出荷し、来年の種もみ用に残すことは不可とされている。

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 富山県舟橋村で生まれ、同村「海老江」地区で富富富の栽培を行う明和善一郎さん(70歳)は、「今まではコシヒカリ一辺倒だった。富富富は舟橋村の美味しい米をPRするチャンスになると思った」と名乗りを上げた理由を語る。

 舟橋村は富山平野のほぼ中央に位置し、人口3097人(10月1日現在)で面積はわずか3.47kmと全国自治体の中で最も小さい村だ。日本一広い岐阜県高山市とは実に600倍以上の差がある。隣の富山市へは電車で15分とアクセスは良好。近年ではベッドタウンとして子育て支援・定住化にも力を入れている。

 明和さんは地元農協で富富富生産に向けての協議会を設立し、会長を務める。積極的に富富富の生産を受け入れた団体として県からも注目され、5月12日の田植え当日には石井隆一県知事が訪問。自ら機械を操作して田植えを行ったそうだ。

 明和さんは保有する18haのうち、3.1haを富富富の栽培にあてている。「今年は暑い日が多く、発育は全体的に早めです。暑すぎて米がひび割れないよう、水の管理には気を使いました」。収穫まで4回行う草刈りも重労働だ。

 既に昨年の試作の際に、富富富を口にした明和さん。「冷めても味が落ちないのが特長。おにぎりにおすすめです」と話す。米はその土地の土壌の質や水源によって、質が変わると明和さん。「舟橋村を流れる常願寺川は、ミネラル豊富な立山連峰の雪解け水。真夏でも冷たく、稲穂に栄養と清涼感をたっぷり与えます。新しいお米を、自信をもって食卓に届けたいと思います」

 

ねんりんピックしんぶん2018in富山

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