第23回 介護支援専門員 実務研修受講試験問題【解答・解説】学校法人 藤仁館学園

保健医療福祉サービス分野(福祉サービスの知識等) 分野別テスト

あなたの点数は 20/25

問26正解不正解

次の記述について、より適切なものはどれか。3つ選べ。選べ

解答と解説

正解は…1・2・4
  1. 高齢者ではエネルギーの消費が少なくなり、食欲が低下する。
  2. 感音性難聴という。

問27正解不正解

次の記述について、より適切なものはどれか。3つ選べ。

解答と解説

正解は…2・4・5
  1. 心臓から近い部位を圧迫して止血する。
  2. 洗剤や漂白剤を飲み込んだ際、無理に吐かせると、飲み込んだ刺激性の洗剤や漂白剤が気管に入って窒息や誤嚥性肺炎を引き起こす可能性がある。洗剤や漂白剤を飲み込んだ場合、まずはすぐに医療機関にかかる。その際に、容器や空き箱なども一緒に持っていく。

問28正解不正解

高齢者にみられる疾病について正しいものはどれか。3つ選べ。

解答と解説

正解は…1・3・5
  1. 筋力低下による運動障害が主症状である。
  2. 進行すると認知障害がみられる。

問29正解不正解

次の記述について正しいものはどれか。3つ選べ。

解答と解説

正解は…2・4・5
  1. 稽留熱とは、熱が下がらず、1日の差が1℃以内の状態をいう。
  2. 原因となる。

問30正解不正解

検査について適切なものはどれか。2つ選べ。

解答と解説

正解は…4・5
  1. BMIは体重÷(身長)2である。関節が十分に伸びなくなり、身長が低下すると、BMIは大きくなる。
  2. CRPは上昇する。
  3. ヘモグロビンA1cは過去1 ~ 2カ月の平均血糖レベルを反映している。

問31正解不正解

食事について適切なものはどれか。3つ選べ。

解答と解説

正解は…2・3・4
  1. 問題文は口腔期ではなく、先行期のものである。
  2. 医師が関わることにより、造影による嚥下状態の確認など食事のアセスメントがより良いものになる。したがって、関わった方が良い。

問32正解不正解

褥瘡について適切なものはどれか。3つ選べ。

解答と解説

正解は…1・3・4
  1. 発生する。
  2. 指定介護老人福祉施設は褥瘡マネジメント加算を算定できる。

問33正解不正解

次の記述について、より適切なものはどれか。3つ選べ。

解答と解説

正解は…1・2・4
  1. 唾液腺を分泌するマッサージなどをすると唾液は分泌され、誤嚥の予防になる。
  2. 医師、言語聴覚士、看護師、介護福祉士などで行う。

問34正解不正解

認知症のケアや支援について適切なものはどれか。3つ選べ。

解答と解説

正解は…3・4・5
  1. 認知症初期集中支援チームについては、市町村が設置を推進する。その際、地域包括支援センター以外の適切な法人に委託が可能である。都道府県が配置するものではない。
  2. 認知症カフェとは「認知症の人と家族、地域住民、専門職等の誰もが参加でき、集う場」とされている。認知症カフェを運営している主体は様々で、認知症初期集中支援チームが運営するとはされていない。

問35正解不正解

老年期の精神障害について適切なものはどれか。3つ選べ。

解答と解説

正解は…2・3・5
  1. 老年期うつ病では、特に心気的な訴えが多くなる。
  2. 老年期のアルコール依存症は、認知症やうつ病を合併する割合が高い、という特徴がある。
  3. 高齢者にみられる人格と感情反応がよく保たれ、体系化された妄想を主症状とするものを遅発パラフレニーと呼ぶ。遅発パラフレニーは老年期の妄想性障害の代表的な疾患とされている(パラフレニーとは、情緒面の障害はほとんどないが、著しい妄想を主症状とする精神病)。

問36正解不正解

次の記述について正しいものはどれか。2つ選べ。

解答と解説

正解は…1・4
  1. 記述はエビデンス・ベースド・メディスンである。
  2. 記述はエビデンス・ベースド・メディスンである。
  3. 場合によるが、一般的には家族も疾患の予後を知っておく必要がある。もし、今後、要介護状態がしばらく続くならば、家族は介護負担の受容や、公的サービスの検討なども考えなければならない。その際、疾患の予後の知識は必須である。

問37正解不正解

通所リハビリテーション又は介護予防通所リハビリテーションについて正しいものはどれか。3つ選べ。

解答と解説

正解は…2・4・5
  1. 通所リハビリテーションに係る単位数は、事業所の規模ごとに①通常規模型②大規模型(Ⅰ)③大規模型(Ⅱ)――の3種類に設定されている。
  2. 通所リハビリテーションにおいて、屋外でサービスを提供することは可能である。しかし、事業所の屋外でサービスを提供することで、効果的な機能訓練等のサービスが提供できる旨を通所リハビリテーション計画に位置付けることが要件となる(指定介護予防サービス等の事業の人員、設備及び運営並びに指定介護予防サービス等に係る介護予防のための効果的な支援の方法の基準に関する施行要領)。

問38正解不正解

次の記述について正しいものはどれか。2つ選べ。

解答と解説

正解は…2・5
  1. メタボリックシンドロームは栄養素の摂取過剰で起こる。
  2. 短期入所療養介護に栄養マネジメント加算はない。
  3. 経口維持加算は現に経口摂取している者が対象で、経管により食事を摂取している者は対象にならない。

問39正解不正解

感染症の予防について適切なものはどれか。3つ選べ。

解答と解説

正解は…1・2・4
  1. 手袋を使用していても、1つのケアごとに必ず手指衛生を行う。
  2. すべての肺炎を予防できる訳ではない。

問40正解不正解

在宅医療管理について正しいものはどれか。3つ選べ。

解答と解説

正解は…1・3・5
  1. 在宅中心静脈栄養法では、長期にわたる処置の継続による発生しやすい合併症として、長期に異物が体内にあることになるため、細菌感染を引き起こすことがある。
  2. 腹膜透析のメリットは利用者の都合の良い時間に利用者自身や家族が在宅で処置を行えることである。その処置は禁止されていない。

問41正解不正解

ターミナルケアに関する次の記述のうち、より適切なものはどれか。3つ選べ。

解答と解説

正解は…2・3・4
  1. 共有すべきである。本人の意思を確認できない場合を想定すると、関係者間で本人の人生観や生命観などを共有し、話し合うことで、本人の意思の推定に役立てることができる。
  2. 提供できる。なお、ターミナルケアを行った場合、看取り介護加算を算定できる。

問42正解不正解

訪問看護について正しいものはどれか。3つ選べ。

解答と解説

正解は…3・4・5
  1. 特別訪問看護指示書があるときは、14日間に限り、医療保健による訪問看護を提供することができる。
  2. 訪問看護事業を行う事業所は、訪問看護ステーションのほか、病院または診療所がある。

問43正解不正解

指定看護小規模多機能型居宅介護について正しいものはどれか。3つ選べ。

解答と解説

正解は…1・3・4
  1. 看護サービスを提供する場合、指示をする医師は複数の医師である必要はなく、1人の医師(主治医)である。
  2. 介護支援専門員は配置する。

問44正解不正解

介護老人保健施設について正しいものはどれか。2つ選べ。

解答と解説

正解は…3・4
  1. 記述は介護医療院の定義である。介護老人保健施設の定義は、要介護者であって、主としてその心身の機能の維持回復を図り、居宅における生活を営むことができるようにするための支援が必要である者に対してサービスを行う施設とされている(介護保険法第8条第28項)。
  2. 従来型の多床室の場合、在宅強化型、基本型、その他の3類型である。
  3. 終末期ケアも行う。なお、その際、ターミナルケア加算を算定できる。

問45正解不正解

介護医療院について正しいものはどれか。3つ選べ。

解答と解説

正解は…2・4・5
  1. 記述は介護老人保健施設の定義である。介護医療院の定義は、要介護者であって、主として長期にわたり療養が必要である者に対してサービスを行う施設とされている(介護保険法第8条第29項)。
  2. 介護療養型医療施設は2024年3月で廃止する(健康保険法等の一部を改正する法律<平成18年法律第83号>附則第130条の2第1項)。

問46正解不正解

面接場面におけるコミュニケーション技術について、より適切なものはどれか。2つ選べ。

解答と解説

正解は…3・4
  1. オープンクエスチョンはチェックリストのように構造化せず、来談者に自由に語らせる。
  2. 「はい」「いいえ」のクローズドクエスチョンの質問は、内容の確認などには有効だが、どうしても自由な回答が得られず、一方通行になりがちである。
  3. クライエントの悩みなどを言い換え・要約などで明確化する技法である。例えば、「今までお話を聞かせて頂いて、私は○○様がおっしゃったことを○○と感じたのですが、どうですか?」「そうです。そうなんです」と明らかにし、相手に納得と共感を与える技法である。

問47正解不正解

ソーシャルワークの視点から、支援困難な高齢者に関する基準として、より適切なものはどれか。3つ選べ。

解答と解説

正解は…2・3・4
  1. ソーシャルワークの視点で、バイスティックの7原則に、クライエントの自己決定の最大限の尊重がある。本文は自己決定を尊重していない。
  2. セルフ・ネグレクトの定義は以下である。「セルフ・ネグレクトとは、高齢者が通常一人の人として、生活において当然行うべき行為を行わない、あるいは行う能力がないことから、自己の心身の安全や健康が脅かされる状態に陥ること」。本文はセルフ・ネグレクトではなく、ネグレクトの事例である。

問48正解不正解

ソーシャルワークに関する次の記述のうち、より適切なものはどれか。2つ選べ。

解答と解説

正解は…3・5
  1. インテーク面接で得られた情報が少ない場合でも記録する必要がある。理由は2点。1点目は、インテークであろうと情報は記録し、他職員・他職種と共有できる状態にしなければならないためである。2点目は、インテークの大きな目的の1つに緊急性の把握がある。インテークの段階で緊急性が高いとされ、それにも関わらず記録がない場合、インテークした者が何らかの理由で事業所にいないときに何らかの突発事項が起こった場合、対応が困難となってしまうからである。
  2. 主訴をすべて充足することがソーシャルワークではない。主訴の要素としては①デマンド(欲求・欲望)②ニーズ(解決すべき課題・生活課題・専門職として把握した課題)――の2つである。このとき、ニーズこそがソーシャルワークの課題となるものであり、デマンドは主訴であっても必ずしもすべてソーシャルワークの対象ではない。
  3. 役割が曖昧だと多職種連携に支障をきたす。介護施設であり得るのが、施設マネジメントをきちんとせず、役割を曖昧にしたまま施設運営した結果、看護師が上、介護福祉士が下という状況が生まれ、連携が機能しなくなる場面がある。これは、施設におけるマネジメントが行われておらず、役割を曖昧にしたままだから起こる事例である。看護師の役割はこれ、介護福祉士の役割はこれ、と組織として役割を明確にすることで多職種連携は円滑に機能するようになる。

問49正解不正解

ソーシャルワークにおける集団援助として、より適切なものはどれか。2つ選べ。

解答と解説

正解は…1・4
  1. 個人・家族に対するソーシャルワークである。
  2. 地域に対するソーシャルワークである。
  3. 地域に対するソーシャルワークである。

問50正解不正解

介護保険における短期入所生活介護について正しいものはどれか。2つ選べ。

解答と解説

正解は…4・5
  1. 管理者は常勤である(指定居宅サービス等及び指定介護予防サービス等に関する基準について第八12項(1)②併設事業所について)
  2. 管理者は常勤である(指定居宅サービス等及び指定介護予防サービス等に関する基準について第八12項(1)②併設事業所について)
  3. 機能訓練指導員は兼務可である(指定居宅サービス等及び指定介護予防サービス等に関する基準について第八1項(1)②ロ)

問51正解不正解

介護保険における福祉用具貸与の対象となるものとして正しいものはどれか。2つ選べ。

解答と解説

正解は…1・5
  1. 福祉用具購入の対象である。
  2. 福祉用具購入の対象である。
  3. 福祉用具購入の対象である。

問52正解不正解

介護保険における訪問介護について正しいものはどれか。3つ選べ。

解答と解説

正解は…1・3・4
  1. 訪問介護事業所のサービス提供責任者の資格要件は、設問の通り介護福祉士であること、もしくは実務者研修修了者でも可となっている。
  2. 要介護度が重いことはサービス提供を拒む正当な理由に当たらない。

問53正解不正解

介護保険における通所介護について正しいものはどれか。2つ選べ。

解答と解説

正解は…4・5
  1. 通常規模型、大規模型(Ⅰ)(Ⅱ)の3つに分けて設定されている。
  2. サービスの所要時間によって6つに分けて設定されている。
  3. そのような規定はない。

問54正解不正解

介護保険における訪問入浴介護について正しいものはどれか。3つ選べ。

解答と解説

正解は…1・2・3
  1. 通常の事業の実施地域を定める。
  2. そのような規定はない。「サービス提供は、原則として看護職員1人、介護職員2人の計3人で実施するが、そのうち1人がサービスの提供の責任者を務める」とのみある(指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準第50条第1項第四号)。

問55正解不正解

介護保険における小規模多機能型居宅介護について正しいものはどれか。2つ選べ。

解答と解説

正解は…3・4
  1. 中心は通所である。
  2. 介護支援専門員を必ず配置しなければならない。
  3. 小規模多機能型居宅介護事業所が設置する。

問56正解不正解

介護保険における認知症対応型共同生活介護について正しいものはどれか。2つ選べ。

解答と解説

正解は…2・3
  1. 「利用者の家族との交流の機会の確保や地域住民との交流を図る観点から、住宅地または住宅地と同程度に家族や地域住民との交流の機会が確保される地域にあるようにしなければならない」(指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準第93条第1項第六号)
  2. 認知症対応型共同生活介護計画のみで、その期間は、居宅サービス計画は作成しない。
  3. 外部評価と自己評価の両方を行わなければならない(地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準第97条第8項)。

問57正解不正解

指定介護老人福祉施設について正しいものはどれか。3つ選べ。

解答と解説

正解は…2・3・5
  1. 委員会を開催しなくてはならない。「指定介護老人福祉施設は、身体拘束等の適正化を図るため、次に掲げる措置を講じなければならない。身体拘束等の適正化のための対策を検討する委員会を三月に一回以上開催するとともに、その結果について、介護職員その他の従業者に周知徹底を図ること」(指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営に関する基準第11条第6項第一号)
  2. 夜間にも、常時一人以上の常勤の介護職員を介護に従事させなければならない(指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営に関する基準第13条第7項)。

問58正解不正解

生活保護制度について正しいものはどれか。3つ選べ。

解答と解説

正解は…2・3・5
  1. 全てではなく、例外がある。例えば、第1号被保険者は医療保険の加入・未加入は要件にならないため、第1号被保険者は生活保護であっても、介護保険被保険者となるため、要介護認定は生活保護独自のものではなく、通常の要介護認定となる。
  2. 葬祭扶助は現金給付である。

問59正解不正解

成年後見制度について正しいものはどれか。3つ選べ。

解答と解説

正解は…1・3・5
  1. 後見開始の申立は、家庭裁判所に行う。
  2. 事実婚の者は申立できない。後見開始の審判の申立権者は本人、四親等内の親族、検察官、市町村長などである。

問60正解不正解

高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律について正しいものはどれか。2つ選べ。

解答と解説

正解は…1・2
  1. 養介護施設には、地域包括支援センターも含む。
  2. 市町村長は被虐待者が生命または身体に重大な危険が生じているおそれがあると認める場合、市町村職員に命じて、立ち入り調査を行うことができる。なお、必要に応じて市町村長は警察署長に援助を求めることができる(高齢者虐待防止法第11条、第12条第1項)。
  3. 相談、指導、助言を行うのは市町村である。
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