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【福祉用具で解決! 介護の困りごと】 「歩くと転びそうで怖い」「足が痛む」 歩行支援用具 (2017年)

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 「歩くと転びそうで怖い」「足が痛む」とお悩みの皆様に2つの事例を紹介します。

事例1 Aさん(70代 女性 要介護1 主介護者 娘)

 Aさんは、太ももの付け根部分の骨折(大腿骨頸部骨折)により、起き上がりやトイレ動作に介助を要しました。転倒による骨折の影響で恐怖心が強く、外出もままならないうえ、屋内でも必要以上には動かない状況でした。

 そこで、歩行器を導入し、日常生活においてリハビリを実施しました。不活発による筋力低下が改善され、日に日に日常生活が自立していきました。更には、歩行器から歩行車へと変更され、娘さんと一緒に外出が楽しめるようにもなりました。特に恐怖心は、用具を導入したことで移動時の安全面が確保されたことにより軽減され、なおいっそう自立して生活しようという意欲が高まりました。要介護度も要支援2となり、娘さんも安心してパートに出かけられるようになった様です。

事例2 Bさん(60代 男性 要介護3 主介護者 妻)

 Bさんは、脳卒中(脳梗塞)により、日常生活全般に介助が必要でした。更に、麻痺側の足の甲に痛みもありました。これは歩行時に麻痺側の足のつま先に十分に体重が乗せられないことで、踵で体重を支える歩行が原因で起こります。具体的には、前脛骨筋(図)の慢性的な緊張により、付け根部分(足の甲)に負担がかかり痛みを生じます。そこで、多点杖を導入しました。麻痺側のつま先に体重を乗せるように意識して歩くことで、地面に足をついて踏ん張ったときに、指先の筋肉に力が入り、前脛骨筋の緊張が和らぐように歩行パターンを修正し、痛みが軽減しました。そのため活動意欲も向上し、要介護1まで改善しました。

 この様に、適切な歩行支援用具の利用は、歩行の改善を促します。大切な一歩を確実な一歩とするためにリハビリ訓練士等へご相談ください。

 

福岡医健専門学校 教務部長 河口青児さん

 1990年作業療法士免許取得後、リハビリテーションセンター、総合病院等にて勤務。2008年厚生労働省福祉用具・住宅改修指導官。16年より現職

 

福祉用具の日しんぶん2017

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