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シルバー産業新聞

エンパワメントを支える福祉用具

大阪市援助技術研究室主任研究員 米崎二朗さん

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85年3月国立療養所近畿中央病院附属リハビリテーション学院作業療法学科卒業。静岡リハビリテーション病院、海外青年協力隊などを経て、93年9月から現在の職場に勤務

 

 

作業療法士の介入による福祉用具の研究・開発

 福祉用具といえば、一般的には、介護機器・介護用品といったように、障がいのある人や高齢者の方の日常の生活を支える介護を安全に効率よく行えるようにしたり、介護者の負担を軽減するものとしての意味合いが強い傾向にあります。

 しかし、本来の福祉用具の目的は、機能の補完・代行、能力の補助・代償、環境整備を行うことで、利用者自身が選択した人生設計において、自己決定し、平等な機会を得ることです。つまり、エンパワメントを支えるための有効な支援技術・ツールという意味を含んでいます。

 少し、言葉の意味が難しいと感じるかもしれませんが、障がいのある人や高齢者の人を支援するということは、「~してあげる」という考えではなく、「~したい」という利用者自身が選択した生活目標を達成するために必要な機会を提供することが重要です。

 作業療法士は、福祉用具支援サービスの普及に際し、多面的に関わる専門職種の一つです。国際的にも、普及システム構築のためのリーダー的役割を担っており、その中で福祉用具の研究・開発に積極的に関わっています。図1に、アシスティブ・テクノロジーにおける作業療法士の役割と機能について示します。

 大阪市援助技術研究室においては、製作・改良サービスを通じて、既存の福祉用具類では適用しない対象者に、既製品の一部改良・追加製作などを行い、その適合性を高め、個々のニーズの充足を図っています。その結果を企業・メーカーなどにもフィードバックし、可能な限り製品化の検討を行っています。

 図2は、当研究室における福祉用具のモニタリング機構を示したものです。研究・開発については、これらの結果をもとに進めております。f14yone.jpg

 

 

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