ケアマネジャーはじめ介護・医療に携わる皆さまへ様々な最新
情報を深く分かりやすくお伝えする「シルバー産業新聞」です。

Care-new.jp

大中小 テキストサイズ変更RSS

シルバー産業新聞

ベッド 「昇降機能で腰痛予防を」(2)

Aさんのケース

 Aさんは脳出血により左片麻痺の方です。患側の左上下肢には随意性がなく弛緩した麻痺で、重度の感覚麻痺もあります。骨粗鬆症により脊椎の圧迫骨折もあるため、無理な全介助を行うとご本人が腰痛になり、離床のための移乗が目的なのに移乗することができなくなってしまう可能性があります。また、同居ご家族が日中いらっしゃらないのでヘルパーの方がいない時には自分でリモコン操作をして過ごすことができなければなりません。

 ベッド選定の利用目標は、「介護のベッド膝上げ・背上げ機能を使用し半臥位を取ることでベッド上での水分補給とテレビ鑑賞や読書等を自立すること」「昇降機能を使用して体位変換・おむつ交換等の介護動作時の腰痛予防」を考えました。また、ベッドから車いすへの移乗はリビングルームとの動線を配慮してベッド固定式リフトを選定し、吊り具は頚部を安定することを目標として脚分離型交差式ハイバック四点吊りを選定しました。

 Aさんは膝上げ・背上げのリモコンスイッチ操作を自立することで、リフトのハンガーにかけた水筒の水を自分で飲むこともできるようになり、自立した床上動作を行うことができるようになりました。

 介護ベッドがあれば生活が楽になるのではなく、ベッドのどの機能を使用するとどのような動作やどの様な生活ができるかというベッドの利用目標を明らかにしていくことが、利用者に対する福祉用具の支援なのではないでしょうか。

(1)にもどる

<福祉用具の日しんぶん2011年号>

  • SSL グローバルサインのサイトシール