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ベッド 「昇降機能で腰痛予防を」(1)

bed_f101[1].jpg高齢者生活福祉研究所 理学療法士 加島 守 氏

プロフィール
 1980年医療ソーシャルワーカーとして勤務後、理学療法士資格取得。越谷市立病院、武蔵野市立高齢者総合センター補助器具センター勤務を経て、04年10月高齢者生活福祉研究所設立所長。共著書として、『ケアマネジメントのための福祉用具アセスメントマニュアル』(中央法規出版)、『生活に合わせたバリアフリー住宅Q&A』(ミネルバ書房)、『福祉用具支援論』(テクノエイド協会)、著書として『住宅改修アセスメントのすべて』(三和書籍)。

 

 介護ベッドの役割には主に離床動作(寝返り・起き上がり・立ち上がり動作)、床上動作(ベッド上での食事・清拭など介護動作)があります。また、ベッドの機能には、背上げ機能、膝上げ機能、昇降機能などがあります。

 これらの動作と機能との関連付けをきちんと行うことができるかどうかが大切であり、動作と機能の関連付けこそが、選定の理由と介護ベッドの利用目標との関連性になるでしょう。また動作と機能の関連付けがきちんと行うことができていないと、介護ベッドの機能を生かした利用ができずに終わってしまいかねません。

 スウェーデン製の介護ベッドのリモコンを見て驚いたのが、昇降機能のボタンの位置が一番上にあったことです。このリモコンのボタンの意味は、いかに多くの介護者が昇降機能を多用しているかということです。このことは、昇降機能と介護動作時の腰痛の軽減というベッドの役割との関連付けを介護者が理解して使用していることを表していると思います。

操作指導は誰が担うのか

  このように、介護ベッドの機能を生かすことができるようになるかどうかは、リモコン操作をきちんと行うことができるかどうかに関係します。このリモコン操作を行うことと起居動作を自立すること、および介護の軽減を行うことは誰が責任を持って指導しているでしょうか。 

 病院に入院しているときにリハビリテーションスタッフや看護職は、意識してベッドの操作を利用者に行うよう指導しているのでしょうか。老人施設の介護スタッフは意識してリモコン操作をしているでしょうか。移乗介助を行う時間を短縮するために、リモコン操作をしないで全介助で移乗しているようでは、何のための介護ベッドなのでしょうか。昇降機能を使用しないで腰が痛いといっているスタッフは、何のために昇降機能があるベッドが導入されているのか理解しているのでしょうか。

 在宅においては、介護ベッド導入時にリモコン操作の取扱説明をすれば、背上げ機能や昇降機能を使用していただけるのでしょうか。また、きちんと使用されているかどうかモニタリングされているのでしょうか。モニタリングしていなければ使用状況を把握していないことになりますので、介護ベッド導入の利用目標が達成されているかどうかの把握も行っていないことになります。

(2)につづく

<福祉用具の日しんぶん2011年号>

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