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シルバー産業新聞

車いす 「知的障がい者福祉施設のシーティング」(1)

car_kinof10.jpg日本医療科学大学 保険医療学部リハビリテーション学科

作業療法学専攻 専攻長 木之瀬 隆 氏

プロフィール

 作業療法士1982年。中央鉄道病院などを経て、2005年首都大学東京准教授、08年より現職。研究テーマ:車いすシーティングに関する研究、福祉用具の選定・適合に関する研究のほか、NPO日本シーティング・コンサルタント協会理事長。

 

はじめに

 私たちは、シーティングを「利用者の車いす上での生活目的に合わせた座位保持を行うことで自立的生活を築くための支援や、二次的障害を予防し、介護負担の軽減をはかる技術」として説明している。車いすシーティングによる車いすの選定・適合方法は、生活の中での使用目的を明確にする必要があり、その上で特に高齢者の場合は車いすの椅子機能を考えて選ぶことが重要になる。車いすの適合項目としては、①身体寸法、②移乗方法、③座位姿勢、④車いす走行――が挙げられる。今回は、特に座位姿勢の評価について、Hoffer座位能力分類(JSSC版)の解説と、国立のぞみの園の取り組みについて紹介する。

1.Hoffer座位能力分類(JSSC版)の紹介

 NPO日本シーティング・コンサルタント協会のHofferの改定版であり、セラピストなどがアクティブな座位能力をプラットフォーム上で評価するものである(図1)。足が床に着く高さで、しっかりとした座面上に座った状態を評価する。評価基準は図に近い姿勢で30秒間座位保持が可能な状態で判断する。

 ▽座位能力1:手の支持なしで座位可能、▽座位能力2:手の支持で座位可能、▽座位能力3:座位不能(両手または片手で座面を支持しても、座位保持できず、倒れていく状態)――の3段階である。評価のポイントは、対象者の状況のみで評価し、介助者の有無や周辺環境の様子は考慮しないことである。この座位能力分類は臥位評価というマット上での評価と合わせて行うとより実用的である。詳細は文末のHPを参照されたい。

(2)につづく

<福祉用具の日しんぶん2011年号>

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