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リフトで移乗介助の快適さと安心感を実現(2)

 次にびっくりしたのが移乗介助でリフトを使われた時だ。

 いやでいやで仕方がなかったが、介護職の身体を守るために使うんだということを考えて、我慢することにした。自分の介助で介護職が身体を痛めるのは忍びなかった。リフトで移乗介助を受ける時は、いつも童謡の「揺り籠の歌」を歌って、気を紛らすことにした(写真3)。

 Aさんは入所してすぐに、入院しなければならなくなった。このときに、車いすが以前使っていたものに戻ったが、あまりの乗り心地の悪さにびっくりした。車いすが合わないというのはこういうことだと身をもって感じた。

 また、病院で移乗介助の際に二人がかりで持ち上げられた時、その怖さに唖然とした。ただでさえ不安定で怖いのに、看護師が誤ってAさんの足を少しベッドの縁にぶつけてしまった。その痛さと人に持ち上げられることの怖さにびっくりし、リフトによる移乗介助の快適さと安心感を再認識した。リフトで移乗介助を受けている時にはこんなに不安感を感じたり、どこかにぶつけられるというような不安はまったくなかった。

 退院して施設に戻ってからも、彼女はリフトによる移乗介助を受ける時は相変わらず「揺り籠の歌」を歌うが、これはリフト賛歌のつもりで歌っている(写真4)。

 彼女はこのような気持ちをある雑誌に寄稿してくれた(写真5)。介護職は彼女のこの体験を知らされて、自分たちのためだけにリフトなどの福祉用具を使用しているのではなく、間違いなく福祉用具を利用することによって、ケアの質が高められていることを確認できたのである。
                                   <2010年度号>
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  • 写真3 怖いので歌を歌って気を紛らわせた
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  • 写真4 リフトの意味が理解でき、快適に利用している。自分でできることは自分で
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  • 写真5 彼女の寄稿文「車いすの歌」
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