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シルバー産業新聞

リフトで移乗介助の快適さと安心感を実現(1)

福祉技術研究所 代表 市川 洌さん

 最近、介護における腰痛予防がよくいわれ、そのためにリフトを使おうと言われる。人が人を持ち上げる介助などあってはならない動作であるし、リフトを使えば腰痛の予防に大きな効果が期待できる。

 しかしながら、リフトを使う目的は介助者のためだけではない。介助者の腰痛予防のためにリフトを使うということが強調されると、利用者がいやがる福祉用具を介助者のために使うということになりがちであり、介助者がリフトを使うことを躊躇する原因になる。

 リフトは利用者のために使うということも理解してほしい。利用者にとって、人に持ち上げられるより、リフトを利用した方がはるかに快適で安全である。具体的な例を示そう。

 ある特別養護老人ホームに入所したAさんは、まず車いすを変更させられたのに大きな不満を持った。

 今まで自分の身体の状況に合わせていろいろと詰め物をして工夫してきたのに(写真1)、新しい車いすが提供され、ほとんど詰め物をなくされたからだ。

 一つひとつ詰め物をとられるたびに、それを外せばあそこが痛むとか、あのときに困るなどと不満を言っていたのだが、適合が終わった車いすに座ってみたらまったく問題がなかったのでそのまま使うことにした(写真2)。

                  (2)につづく

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  • 市川 洌さん
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  • 写真1 リクライニングの車いす 姿勢が崩れ、痛みが生じるのでいろいろなところに詰め物をして使ってきた
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  • 写真2 調節が終了した車いす フットプレート高さだけが調節しきれなかったので、クッションをおいている
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