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THE再録 (98年4月号) ケアマネ試験 「難しくなるとの予測」 [2018/09]2019年3月27日00時23分

 

【アーカイブス:1998年4月10日号「話題を追って」より】

≪時代を体現する介護保険の20年。ともに歩んだ本紙記事の再録で振り返ります。≫

 (98年)3月中ば、大阪の政府刊行物販売所を訪れた。そろそろ『介護支援専門員標準テキスト』(長寿社会開発センター刊)が店頭に並べられているのではないかと思ったからだ。うず高く積み上げられた様子を写真で掲載すれば絵になるに違いない。しかし、店先のどこを探しても目当ての書物は見つからず、思惑は外れたかに思えた。

 肩すかしを食らった感じで、店員に尋ねると、「いままではサンプル程度の冊数しか入って来ない状態で、それらは早くから予約していた人の手元に渡っています。実は20日には500冊がまとまって納品されますが、大口の注文がいくつもあって、店頭には1冊も並べることができない状態です」と説明された。

 本人の希望に沿った適切なケアプランは、本人に生きる活力を生み、家族には介護負担を軽減させる。ケアマネジャーは医療や介護の総合的な見識と経験とを要すると言われる由縁だ。ケアマネジャーの受験資格が、実務経験を重視したうえで、専門職の範囲も拡大、従来福祉に関わりのない人まで受験できるようになったことで、研修会の開催や関連書物の発行が相次いでいる。

 研修会はどこも満員の盛況だ。取れる間に取っておこうという心理が働いているらしい。厚労省の幹部の話によると、「試験は多少難しくなるかも知れない」と言うが、介護保険制度はまだ政省令が決まっていない分、覚える内容が少ないし、ケアマネジメント方法も確立されていないので詳細を問うことはされないだろう。研修会で制度やケアの基本を学ぶ、受験に備えようと考える人が多い。

 4月になって『標準テキスト』は大型書店や医療専門書店などで目に付くようになった。

 都道府県単位で実施されるケアマネ試験の問題は、『標準テキスト』から国の試験問題作成委員会が作った多数の五択問題の中から、一定の基準に基づいて各都道府県がピックアップして作成する。各県で受験日は決まり、必ずしも同じ日というわけではないので、いくつかの県でかけ持ち受験する者も出てくるだろう。合格後の研修のあることなどを考えると、地元で受験するのがもちろんよい。

 介護保険でのケアマネジャーの役割が大きいだけに、その成り行きが注目される。

(98年4月号)

 

【振り返って】1997年12月衆議院で成立した介護保険法。翌98年9月には第1回介護支援専門員実務研修受講試験が全国で開催。20万7,080人が受験し、9万1,269人が合格した。合格率はこれまでに最高の44.1%。実務研修は11月から始まり、99年9月まで要した。10月から要介護認定がスタートした。第2回試験は99年7月25日に実施されたが、指定標準テキストの発行は見送られた。

2018年9月10日号

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