ケアマネジャーはじめ介護・医療に携わる皆さまへ様々な最新
情報を深く分かりやすくお伝えする「シルバー産業新聞」です。

Care-new.jp

大中小 テキストサイズ変更RSS

シルバー産業新聞

その他コラム
上限価格はサービスの質を問う契機 フランスベッド [2018/10] 2019年3月27日00時24分

 

1810_13_FranceBed.jpg

 福祉用具サービス 大手の展開 「貸与事業目線での製品開発を」

 

 自社貸与価格が上限価格を超えた商品はごく一部だった。その中には、マットレスやサイドレールといった課税、非課税の両方での取扱いがある商品が含まれていた。当社では、消費税8%の増税時から税込・非課税価格を併記している。ただ、市場全体では非課税での取扱いが圧倒的に多く、そのため課税価格が上限を超えたものがあった。

 事業全体への影響は軽微だが、来年の消費税10%、さらに今後の増税を考えると無視できない問題だ。増税に関してもう一つの問題は、次回の平均貸与価格・上限価格をいつのデータから算出するか。増税前の価格で設定してしまうと、増税時に価格への転嫁ができなくなる。

価格の裏付け、 質を前面に

 上限価格の適用と同時に始まるのが、サービス計画書への平均価格の提示。これについては影響が未知数だが、価格ありきで選ばれている現場も多い中、平均価格より自社価格が高い場合に、その根拠をどう示すかが課題となる。言い換えると、提案力やメンテナンスといった、サービスの質を理解してもらう機会にしていくべきだと考える。

 人材で言えば、当社450人の福祉用具専門相談員のうち300人以上が福祉用具プランナーを保有する。基本的に、要件となる現場経験2年を満たした相談員は全て取得させている。提供する商品が同じでも、選定理由や活用方法を適切に説明するかどうかで利用者の信頼度は変わる。そのため、サービス計画書に記載する内容は特に重要になると考える。

 当社では、昨年には業務システムを一新。相談員は全員iPadを所有し、一元化・クラウド化された利用者情報、商品・在庫情報を時間や場所を選ばず確認できる。間接業務を最大限省くことで、迅速かつ最適なサービス提供をめざしている。

 何より当社の場合、貸与事業者の視点で商品開発を行えるのが強み。商品本来の機能や装備の他、より短時間で組み立てが行える製品構造や、メンテ工程が簡素化できるといったように、ものづくりを通じて貸与サービスのコスト効率化を提案していくことがより求められている。

介護〜元気の中間層へ「リハテック」

 商品開発については、引き続き「リハテック」シリーズのラインナップ拡充に注力する。軽度者やアクティブシニアのニーズに叶う、「ありそうでなかったもの」を世に送り出していきたい。

 リハテックショップは9月現在18カ所。ブランドの認知も徐々に広がり、介護保険の2割負担、3割負担が導入されたことで、レンタルより購入というケースも増えてきている。

1810_13_FranceBed_b.jpg

 昨年リリースした「自動寝返り支援ベッド」(写真)は好調。新たな付加価値を提供できたという自負がある。もともとは床ずれ予防と、体位変換の負担軽減をコンセプトに開発したものだが、パーキンソン病や片まひの人にも有効なことが分かってきている。

 例えばパーキンソン病の場合、体調の変動が激しいため、一旦寝てしまうと寝返りが打てなくなる人も多い。そうしたときに、家族に頼むのではなく自ら操作し楽な姿勢をとることができる。また、片まひは放っておくとまひ側がどうしても下がっていくが、少し支えるように角度を調整すれば、端座位での移乗もしやすくなる。

 こうした事例を蓄積することで、貸与サービスの選定提案がより明確化していくだろう。10月のHCRでは、来年度にフルモデルチェンジを予定している当社の看板商品「ヒューマンケアベッド」を進化させたコンセプトモデルを出品する。1台で、体格が異なる複数の利用者へ適合が可能な構造など新しい機能を搭載している。貸与事業所の在庫効率化にもつながるだろう。他にも新型車いすなど、話題性の高い商品を出展する予定だ。

2018年10月10日号

「その他コラム」カテゴリーの最新記事

シルバー産業新聞購読のご案内

発展する「シニアマーケット」の動向など、確かな業界情報はシルバー産業新聞から。

1年間(12回)
7,700円(送料・税込)
2年間(24回)
14,214円(送料・税込)
3年間(36回)
19,545円(送料・税込)

購読、書籍のお申込みはコチラ

  • 【お知らせ】電子版「シルバー産業新聞」
  • シルバー産業新聞申し込み
  • ハンドブック申し込み
  • SSL グローバルサインのサイトシール