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その他コラム
シニア住まい塾《113》利用者に喜ばれる介護施設での様々な工夫2016年10月27日14時43分

玄関の壺に職員の持ち寄る花

1021senior1.jpg 玄関に壺が置いてある有料老人ホームがあり、出勤してきた職員さんがお花を投げ込んでいました。特にきれいな(花屋で売っているような)花ではなく、庭に咲いているマーガレットとかコスモス、菊など。茎が曲がっていたり、ひょろひょろしている花もありました。

 この花は入居者が居室の仏壇に供える花ということです。元気な入居者は街まで行って好きな花を買いに行くこともできるけれど、足腰が不自由になった人はなかなか買いに行けません。一時は出前の花屋さんを頼んだこともあったそうですが、花は意外に高いのです。一束はいらない、仏壇に飾る一輪が欲しい、という人のために職員が考えた工夫です。庭に咲いている花を介護職員や厨房の職員が持って来てくれるのです。季節によっては大輪のあじさいや、枝ごとの桜、みごとな牡丹が持ち込まれる日もあって、食堂に飾ってみんなで楽しむそうです。牡丹の花びらは、最後は風呂に浮かべて花風呂を楽しんだりもします。

地域交流の工夫

 グループホームは地域密着の施設ですから、地域との交流をはかることは大事なことです。多くのグループホームでは地域の敬老会に出席したり、地域内の小学校の運動会に見学に行ったり、地域の夏祭りに参加することなどが多いです。

1021senior2.jpg あるグループホームの周囲には、小さい子どもがいる団地が立ち並んでいます。お年寄りは何よりも小さい子どもが好きなのですが、なかなかふれあう機会がありません。

 そこで、ハロウィンという行事があります。正確な意味よりも子供たちは近所を回ってお菓子をもらえる日だと楽しみにしている日です。

 当日、グループホームのお年寄りは綺麗な袋にお菓子を袋詰めにし、職員さんは玄関前に「今日はハロウィンです。お母さん、お子様を連れて遊びにいらして下さい」と張り紙をしました。お母さんたちが子どもの手を引いて遊びに来てくれました。

 この「ハロウィンのお誘い」案は大成功で、お年寄りも大いに喜んで、幼児と女性入居者は、あやとりやおはじき遊びや童謡を歌ったりして楽しそうでした。男の子と男性入居者は、剣玉やメンコ、コマ回しで大盛り上がり。これは職員さんたちが知恵を出し合ってのアイデアの成功例です。

温泉に連れて行く夢が叶う

 グループホームの入居者の行きたいところの第一は温泉と外食です。外食は前もってレストランと打ち合わせて食材を細かく切ってもらう、空いている時間に行く、トイレを確認しておくことなどで、多くの施設が実施しています。

 一方で温泉については、「パンツ型おむつやテープ止めおむつの人が多いので、他の人に迷惑がかかる」と、諦めるケースが多いようです。

 横浜市には、市の制度として市内の各地域で福祉保健活動や交流の拠点となる在宅介護支援の施設「ケアプラザ」があり、デイサービスも併設しています。

 あるとき、あるグループホームの運営推進会議に出席していたケアプラザの方に、「お宅の施設のデイサービスの人が帰った後のお風呂を使わせてもらえないか」と話をしたところ、「介助をグループホームの職員さんがするならどうぞ」という答えをもらいました。当日は、温泉ではないものの大きなお風呂は温泉気分満点。湯上がりにジュースを飲んで夕食はお弁当をとり、庭で線香花火も楽しみ全員大満足でした。

 そのホームでは以後、月に一度の「温泉行き」を続けているそうです。みなさんも地域で大きなお風呂のある事業所・施設さんに一度聞いてみてください。

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